マーラー 交響曲第3番ニ短調 終楽章



先日の記事でマーラー第2交響曲の第2楽章にふれたが、今夜はその続きで、マーラーの緩徐楽章を聴こう。どれにしようか思案したが、交響曲史上もっとも長い演奏時間を要する曲の一つであるこの曲を取り出した。


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マーラーの交響曲第3番ニ短調。数年前に出たラトルのEMIマーラー全集ボックスセットからDISK3に入っている終楽章の第6楽章を聴く。オケは当時の手兵バーミンガム市交響楽団。1997年録音。

マーラーが書いたアダージョ楽章はいずれも美しいが、中でもこの第6楽章のそれは天国的でとりわけロマンティックな傑作だ。<ゆるやかに、安らぎに満ちて、感情を込めて:Langsam. Ruhevoll. Empfunden>と指示されたニ長調4/4拍子。
マーラーのこうした歌謡性を俗っぽいものと解す向きもあるが、これだけ徹底してくれれば文句も出ない。出だしの弦楽合奏で奏される主題を聴くだけで、その美しさにノックアウトされる。
次々に繰り出される美しい旋律は、センチメンタルな夜に甘く切なく響き、20分超の演奏時間はあっという間に過ぎていく。15分過ぎに向かって徐々に盛り上がり、そして一旦沈静化したあと、再び20分に向けて最後のピークへと登りつめ、ティンパニ2台の連打を伴って堂々と終わる。ヘッドフォンで聴いていると、何か異次元に連れ去られるような気さえしてくる。けだし名曲。


チョン・ミョンフンとN響による終楽章。20分あたりから最後の山を登る。22分17秒のピークを前にした22分、ベルアップする木管群のパフォーマンス!



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No title

 佳い曲、佳い演奏の紹介、ありがとうございます。マーラーの曲の中では、6番や7番とともに、大好きな曲です。最初は、第一楽章のかっこよさ、特にマーチになってからの部分に痺れました。そして聴き進めれば、どの楽章も魅力的なのに気づき、やっぱり最終楽章のこの深いロマンティズムに行き着きます。
 実演で聴いたのは、この3番が最も多いです。特に印象に残っているのは、いまから17,8年ほどまえのベルティーニさん指揮の都響とケルン放送響の演奏。どれも素晴らしい出来映えでした。終曲後、ベルティーニが「どうだ」と言わんばかりに、客席に向かってくるりとまわる仕草がいまだに忘れられません。

Re: No title

バルビさん、コメントありがとうございます。
この曲の多くの実演に接していらっしゃるのですね。素晴らしい!。私は過去3回ほど。バルビさんもお聴きになったであろう高関&群響で2回(地元での定期と東京公演)。それとバイエルン放響で。巨大な編成と長大な曲構成など、管弦楽を聴く楽しみの堪能できる曲だと思いますね。
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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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