バルビローリ マーラー<悲劇的>第3楽章



何となく続きそうな大曲の細切れ聴き&つまみ聴き。マーラーの第2番第2楽章第3番終楽章に続き、今夜は同じくマーラーの第6交響曲イ短調<悲劇的>の緩徐楽章をつまみ聴きすることにした。


barbirolli_1.jpg  barbirolli_GM6.jpg


バルビローリとニューフィルハーモニア管弦楽団によるマーラー第6交響曲のLP盤。1967年8月ロンドン・キングスウェイホールでのセッション録音。手持ちの盤は80年代初頭の再発盤で、R・シュトラウスのメタモルフォーゼンがカップリングされている。この時期のバルビローリのマーラーとしては、同じNPOとの5番とベルリンフィルとの9番がある。いずれも名演のほまれ高いもので、ぼくの手元にもある。今夜は第6番の第3楽章に針を下ろした。かつてはバルビローリのこの録音の通り、第3楽章にアンダンテ・モデラートをおくのが一般的だったが、2003年マーラー協会の宣言以降近年では、アンダンテ・モデラートの楽章を第2楽章として演奏することが多いようだ。

マーラーの緩徐楽章、それもバルビローリとくれば、濃厚なロマンティシズムとたっぷりとした歌心に満ちた演奏を想像する。しかし6番のこの第3楽章は、アンダンテ・モデラートの指定もあるように、それほどこってりとした音楽ではない。もちろん出だしの数秒を聴いただけでマーラーのそれと分かる音楽であるには違いないが、美しくも淡いロマンティシズムに満ちた音楽が静かに流れていく。途中、カウベルも響き、どこか幼き日への憧憬もイメージさせる。この楽章だけ聴くと、第1楽章のあの勇ましい開始は想像すらできない。ニューフィルハーモニア管の音もよく整っているし、録音も低く深いコントラバスのピアニシモまでよくとらえられていて申し分ない。


この盤の音源。第3楽章。


第6番全曲。ゲルギエフとワールド・オーケストラ・フォア・ピースの演奏@2014年プロムス。この演奏では先に記した通り、第2楽章にアンダンテ・モデラートをおく(25分30秒から)。



■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

No title

 佳い演奏の紹介、ありがとうございます。バルビローリの6番は、大切な宝物の一つです。第一楽章からして、穏やかなテンポと歌に満ちた演奏は独特ですが、濃厚なロマンティシズムを味わうことができます。アンダンテ楽章も、深い味わいがありますね。第一楽章は、ショルティなどの颯爽とした格好良い演奏もありますが、私の中では、第6番はバルビローリに尽きます。
 6番といえば、昨日、東京(オーチャードホール)で、今売り出し中の山田和樹さん指揮、日本フィルの演奏を聴いてきました。生で聴けば、第4楽章などはもの凄く濃い音楽なのだと再認識しました。ただ座っている席が悪かったせいか、オーケストラの全楽器の強奏のときなど、音がきつく荒っぽすぎるような気がしました。全体としては熱演と言ってよいのでしょうけれども。

Re: No title

バルビさん、毎度コメントありがとうございます。
同じ盤を愛聴されているのですね。バルビローリのマーラーは私もとてもいいと感じています。彼の基本的な資質をぴたり合うように思います。そして、この第6番を現代のヤマカズ&日本フィルと進行中のマーラーチクルスで聴かれたのですね。素晴らしい! 先日、NHKFMにゲスト出演していたのと聴いて、年齢に似合わず、落ち着いた話しぶりに驚きました。注目株の筆頭ですね。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)