バッハ オルガン協奏曲イ短調 BWV593


陽射しはないものの暖かな日曜日。パピーの散歩を兼ね昼をはさんで郊外の公園へ。先週は満開だった桜も散り落ち、これからは緑の季節だ。しばらくは暑からず寒からずの陽気。夜の音盤タイムも空調機の送風音なしで快適だ。さて、先日来のバッハWTCの続き…というには趣きが異なるが、今夜はこんな盤を取り出した。


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バッハのオルガン協奏曲第2番イ短調BWV593。例のブリリアント盤全集の中の1枚。この全集ではオルガン作品が全17枚に収められている。元々はスウェーデンBISレーベルのもので、スウェーデンのオルガニスト:ハンス・ファギウスによる1986年の録音。周知のようにバッハはオルガン協奏曲の名で6曲を残している。いずれも本来他の作曲家の作品であったものをオルガン独奏用に編曲したもの。第2番イ短調は中でももっとも親しまれている曲ではないだろうか。元曲はお馴染みのヴィヴァルディによる<2つのヴァイオリンのための協奏曲イ短調>。当時のバッハのイタリア音楽への傾倒を示すものでもあり、バッハの他の協奏曲に通じる魅力的で流麗な旋律にあふれる。説明の必要もないだろうが、ここでいう協奏曲は、独奏楽器と伴奏(管弦楽あるいは鍵盤楽器)というお馴染みのスタイルではなく、独奏楽器によって、ソロ的な部分と合奏的な部分とが弾き分けられる協奏曲形式だ。

実はぼくが参加しているマンドリンアンサンブルのギターパートのメンバーで、ギター中心の演奏会をやろうかという話が持ち上がり、指導者のA先生がヴィヴァルディの原曲をギター3本のアンサンブルにアレンジしたものがあるのでどうかと提案してくれた。編曲は横尾幸弘によるもの。ぼくの学生時代には出回っていた楽譜で、あやふやな記憶だが仲間内で遊びで弾いたことがあるように思い出す。ヴィヴァルディは、ワンパターンの協奏曲数百曲を残したと揶揄されるともあるが、もちろんよい曲も多い。このイ短調の協奏曲はバッハが目を付けるだけあって、魅力的な旋律と機知に富んだ和声で飽きさせない。ギター3本の編曲では原曲の魅力を100%再現することは少々無理ではあるが、その良さは十二分に感じられて、先日合わせたときも、実に楽しく弾くことができた。

バッハ編によるオルガンでの再現はまったく見事で、そうと知らされずに聴けば、オリジナルのオルガン作品といっても何の疑いも持たないだろう。このブリリアント盤ではハンス・ファギウスがスウェーデンのウプサラにある福音教会のオルガンで演奏している。高音質で知られたBISレーベル原盤だけあって、透明感のある高音から空気感を感じさせる重低音まで申し分のない音質で、バッハのオルガン作品を堪能できる。


独リューベック:聖マリ教会のオルガンによる演奏。


ヴァヴァルディの原曲



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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