今宵もいっぷく <コーヒールンバ>



今週も業務に精励。懸案の処理も何とか済んで、無事に迎えた週末金曜日。ネクタイ、もとい、ベルトをゆるめてひと息きましょか。折から今夜は少々冷え込んで、ぼちぼち仕舞おうかと思っていたストーブに火をつけた。とっておきのスコッチを持ち出して一杯…なら、格好もつくのだが、そこは下戸の不調法につき、珈琲でいっぷく。幸い、先日知人からいただいた極上の豆もあるしね…。深入り焙煎の豆、愛用の珈琲グッズ、そしてBGMは西田佐知子のコーヒールンバだ。


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西田佐知子といって即座にイメージがわくのは50代以上だろう。代表的なヒット曲の「コーヒー・ルンバ」や「アカシヤの雨がやむとき」をリアルタイムでとなると、もっと上の世代しか体験がないかもしれない。ベネズエラの作曲家ホセ・マンソ・ペローニが1958年に作ったコーヒー・ルンバは、日本では西田佐知子でヒットし、その後もザ・ピーナツや井上陽水、荻野目洋子ら多くの歌手がカヴァーした。YouTubeで原題の<MoliendoCafe>を検索すると実に多くの演奏が出てきて、今でも世界中で愛されている曲だとわかる。

それにしても西田佐知子の歌いっぷりはワン・アンド・オンリーの貴重なものだ。当時、歌伴を付けるラテンやジャズのビッグバンドもあったはずだが、西田盤の伴奏はシンプル極まりない。パーカッションのクラヴェスなど最初から最後まで判を押したように教科書的なルンバのリズムを刻んでいる。コードの扱いもシンプルそのものだ。どう聴いてもノリがいいとか、ラテンテイスト満点といった感じからは程遠い。一言で言えば寂しく哀愁に満ちたコーヒー・ルンバに仕上がっている。これはもちろん意図的な編曲に違いない。もっと豪勢なラテンアレンジも可能であったはずだ。しかし西田佐知子の個性を生かして地味~なルンバにしたのだろう。

そんな日本的アレンジのコーヒー・ルンバではあるが、それゆえに歌詞の物語性がよく伝わってくるし、エキゾチックな光景が浮かんでくる。南の国の情熱のアロマ~、素敵な飲み物コーヒーモカマタリ~、コンガ・マラカス楽しいルンバのリズム~…物語性のある歌詞そして西田佐知子のクールながらハイトーンまでよく伸びた声。1番、2番と歌い進めるうちの、その地味なアレンジとクールな歌いっぷりが次第に迫ってきてグッときてしまう。「アカシヤの雨がやむとき」や「東京ブルース」も歌詞の意味深長さとメジャー・キーの妙な明るさとのパラドックスが何ともいい。トランペットで開始する印象的な曲をあげよという問題が出たらぼくは、マーラーの交響曲第5番、ベルリオーズのハンガリー行進曲と共に「アカシアの雨がやむとき」をあげるだろう。

60年代後半、テレビで観た西田佐知子は「きれいなおねえさん」というイメージで、その後関口宏と結婚したときは、子供ながらにコンチクショ~!と思ったものだ。最近とんと姿を見ないが、どんな風に歳をとったか、少々興味がある。


西田佐知子


正調コーヒールンバ。この曲を最初に世界的ヒットにしたアルパ奏者ウーゴ・ブランコの演奏。作曲家ホセ・マンソ・ペローニはブランコの叔父。


モダンラテンテイストかな。


実力派演歌歌手:小沢亜貴子。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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