ワルターのハイドン<V字><軍隊>



週明け月曜日。穏やかな一日。業務順調に進行。夕方定時に退勤となった。
さて、ひと息ついて、きのうの続きでハイドンを聴こうかと、こんな盤を取り出した。


Walter_Haydn_201604.jpg  Walter_Haydn.jpg


アダム・フィッシャー盤や昨日の記事に書いたラッセル・デイヴィス盤ではなく、懐かしいワルターとコロンビア交響楽団によるレコードを取り出した。第88番「V字」と第100番「軍隊」がカップリングされている盤で、どこかのリサイクルショップのジャンク箱から百円で救済してきた記憶がある。ジャンク箱に放置されていたにもかかわらず、盤の状態は上々。井上太郎氏の労作を横に針を落とす。

コロンビア交響楽団はよく知られているように晩年のワルターとの録音セッション専門といってよい楽団。弦の編成がやや小さく、それを録音技術でカバーしているといわれる。しかし同コンビによるブルックナーやマーラーなどの後期ロマン派の録音ではそうした編成がややハンディキャップになるが、ハイドンやモーツァルトに限ってはまったく違和感はない。むしろワルターの指示とそれに対するオケの反応が素直に出てくるし、木管のソロなどは弦楽群に埋もれずにチャーミングによく通ってくる。

今風の颯爽とした演奏になれた耳で久々にワルターを聴くと、あぁ、これこれという気分になる。音楽の構えが大きく曲の運びもどっしりとしていて、いかにもシンフォニーだ。特にアレグロの指示がある楽章のテンポはかなりゆっくりめで、前進する推力よりは一音一音の堂々した響きが耳に残る。こうしたワルターの解釈は88番、100番いずれも第3楽章のメヌエットを聴くと、よりはっきりとわかる。低弦群の三拍子の刻みがとてもしっかりしているし、その上にのるファーストヴァイオリンのメロディーも伸びやかかつ力にあふれている。箸休めのメヌエットという風情ではない。良好はステレオ時代の録音とはいえ、やはりワルターはフルトヴェングラーやトスカニーニと同世代の指揮者だ。現代のスタイルとはひと味もふた味も違う、いつまでも残しておきたい演奏だ。


この盤の音源。第88番全曲。堂々たるメヌエットは13分16秒から。


洗足学園の学生オケによる第88番。指揮者なしでの演奏。こちらのメヌエットは12分55秒から。



第100番第1楽章のさわり。ベルリンフィルのデジタルコンサートホールのPV。ピアノのアンドラーシュ・シフがベルリンフィルを振っているもの。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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