福原彰美(Pf)リサイタル ~ ブラームスとショパンを予習中
先日のワレフスカ(Vc)の記事にも書いた、福原彰美のリサイタルに行くことを決め、目下予習中だ。

[会場] すみだトリフォニーホール(小ホール)
[日時] 2016年5月25日(水)19時開演(18:30開場)
[チケット] 3,000円(全席自由)
[プログラム]
バッハ/ケンプ編 BWV29より シンフォニア『神よ我ら汝に感謝す』
バッハ/ペトリ編 BWV208より アリア『羊は安らかに草をはみ』
シューマン/リスト編曲 『献呈』
ブラームス 4つの小品 作品119
ショパン バラード第1番、バラード第4番ほか
★★★チケットはまだ入手可の様子。ご都合付く方は、ぜひともどうぞ!!★★★
ワレフスカの伴奏者としてその名を知ったピアニストだが、15歳で渡米し、ジュリアードで学び、ソロばかりでなく多くの室内楽での経験を積むなど、その実力の程は知る人ぞ知るとのこと。今回、知人の誘いもあり、当日は都内での仕事を終え次第、錦糸町へ向かう予定だ。思い起こしてみると、ピアノソロのコンサートは実に久しぶり。そしてプログラムもご覧の通りのもので、ブラームスの後期作品とショパンのバラードが二つ聴けるという、ぼく自身にとっては願ってもない機会だ。


ブラームスの作品119は一連の後期作品116から118番などと同様、ブラームスが晩年に行き着いた心情告白を聴くかのような音楽だ。坂本龍一の紹介を待つまでもなく、かねてよりグールドの盤で親しみ、少し前には作品117から119が収められている写真のアファナシエフの<ブラームス:後期ピアノ作品集>を手に入れた。アファナシエフの深くミニマルな表現は、これらの曲に実に相応しい。取り分け今回取り上げられる作品119は、初期作品や交響曲、協奏曲といった大規模な作品とは次元を異にする深さをもち、古典的作風といわれるブラームスが、やはり正真正銘の後期ロマン派の時代人であることを感じさせる作品。その第1曲などは一聴するとスクリャービンかリヒャルト・シュトラウスかと思うほどだ。
ショパンのバラード2曲もお馴染みとはいえ、あらためて聴くとブラームス共々、技術的にも音楽的にも超難曲であることを認識する。とくに楽譜を眺めて聴くと、一体この曲をどうやって弾くのだろうと、アマチュアギタリストのレベルでは想像すら出来ない譜読みの難しさを実感する。バッハの編曲物のうちBWV29は、ホ長調の無伴奏ヴァイオリンパルティータ・前奏曲として知られ、リュート組曲第4番BWV1006aとしても知られる、ギター弾きにはお馴染みの曲。華やかな中にも、深いロマンティシズムを感じさせるプログラミング。当日の夜が楽しみだ。
ケンプ編のBWV29 ケンプ自身による演奏音源。
ブラームス演奏の第一人者だったジュリアス・カッチンによる作品119。
ショパンのバラード第4番。ルビンシュタインによる演奏。
★★追伸★★
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