ポリーニ&ベーム・VPO ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番ト長調



五月最終週の週明け月曜日。先週末から少々業務停滞かつ苦戦中。何とか明日中には処理をして今月を終えたいところだが…。さて、そんなことを考えつつ、数日ぶりにアンプの灯を入れ、こんな盤を取り出した。


Pollini_201605.jpg  Pollini_201605_2.jpg


ポリーニの弾くベートーヴェンのピアノ協奏曲全集。80年代前半に出た最初の全集(のちに90年代に入ってアバド&ベルリンフィルと再録)。随分前に中古レコード店で叩き売られていた。ベーム指揮で全曲録音予定だったが、ベームの死去に伴い1番と2番はヨッフムが引き継いだ。オケはすべてウィーンフィル。このうち4番は1977年アナログ期最後の優秀な録音。当時ポリーニは30代後半のもっとも華やかに活躍していた時期にあたる。ちょっとサーチしてみたら、だいぶ前に一度記事に取り上げていたので、再掲しておく。

5曲あるベートーヴェンP協のうちどれを選ぶかといわれれば、知名度で勝る第5番<皇帝>を横において迷わず3番と4番だろう。中でも4番はその革新性において格別の存在だ。第1楽章はしっかりした構成ながら力ずくの強引なところがまったくなく、楽章全体を静けさが支配している。この曲を最もよく特徴付ける第2楽章は、弦楽ユニゾンとピアノソロが対照的なそれぞれのフレーズを進めつつ、同時に不思議な統一感を感じさせ瞑想的な音楽を繰り広げる。第3楽章のロンドは一転、軽快かつチャーミング。協奏曲の最終楽章にしばしば置かれるロンド形式だが、ピアノ協奏曲にこそ相応しいと感じる。鍵盤から次々に放たれる音の粒が空間に飛び散るようで、くるくる回るロンドのイメージそのものだ。ポリーニのピアノはクリアな音色と明快なタッチで曖昧なところがなく、第4番のひんやりとした温度感の曲想にもピタリ。最晩年のベームとウィーンフィルのコンビもやや古風な造詣ながら柔らかな音色で文句なしだ。


この盤の音源。


第5番の第1楽章。取り上げた盤と同じベーム&VPOとの演奏。70年代後半のこの時期、レコーディングセッションと同時に映像も残されることが多かった。当然ながらポリーニも若い。


2004年@ルツェルン。アバドとの第4番第1楽章のさわり。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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