ツィマーマンのショパン:ピアノ協奏曲第1番



所用あって富士山の麓、富士吉田市へ。
普段まったく縁のないところで、今回初めての同市訪問。拙宅からは車で170キロ。ほぼ全道程が高速で結ばれていて、ナビの見積りでは2時半。実際には途中休み休みのんびり走ったので3時間半ほどで到着した。用件済ませて、さて昼ご飯。富士吉田といえば…うどん…だよねと、お約束のご当地グルメで腹ごしらえとなった。


DSCN4946 (640x480)  吉田うどん (560x560)


讃岐、稲庭を双頭に、名物うどん数々あれど、吉田のうどんはその個性において筆頭格ではないか。あご砕きと称されるほどの強いコシの麺を、馬肉のトッピングと共に食す。う~ん、強烈!グルテンMAX。麺類一般のツルツル感は皆無。ひと箸ずつ口に運び、しっかり噛む。唐辛子をベースにした<すりだね>と称する、これまた個性的な薬味の刺激も相まって、一度食べたら忘れない味だ。 中学校時代の修学旅行以来、秀峰富士の姿も間近に見聞。河口湖、西湖、精進湖、本栖湖と足早に巡る。吉田のうどん共々、個性的でありながら万人に受け入れられる秀逸さは、さすがの世界遺産だった。

さて帰宅後、久々のチョイ遠乗りの疲れを癒しつつ、こんな盤を取り出した。


krystian-zimerman.jpg   DSCN0523 (480x480)


ポーランドの若手演奏家350名の中からツィマーマン自らが選んで組織したオーケストラを弾き振りして、ソパンの協奏曲1番と2番を収めた盤。リリースされたのは1999年秋だから、もう随分と経つ。以前も書いたが、この演奏を通勤車中にFMで聴いたときの驚きは鮮明に覚えている。これほどまでに微に入り細をうがつオーケストラパートの演奏を聴いたことがなかった。濃厚な表情付け、弦はポルタメントを伴ってすすり泣くように歌い、木管群は深い寂寥感を伴う。アウフタクト大きく引き伸ばされ、その音を受けて次のフレーズではほんの1、2小節の間にテンポは大きく揺れる。ショパンの協奏曲におけるオーケストラパートはピアノソロに比べ、ほんの添え物とさえ言われる曲だが、この演奏を聴くと、結局は指揮者の料理の仕方一つで何とでもなるということを痛感する。そのベースになっているのは、ツィマーマンの同郷であるショパンに対する深い思いだろう。ピアノの妙技を前面に出し、通り一遍の表情付けで破綻無きよう合わせるだけのオーケストラパート、そんな凡百の演奏に一石を投じる稀代の名演だ。


この盤の音源で第1楽章の前半。第1楽章だけでも24分を要している。冒頭のアウフタクトの尋常ならざる入り。11秒の下降音形でのポルタメント。25秒での休止符の引き伸ばし…スコアの細部を見直し、オケに徹底させた結果だ。52秒からソロピアノがホ短調の主題≒<北の宿から>「あなたかわりはないですか~」を切々と歌う。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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