アンドレ・プレヴィン マイ・フェア・レディ



きょうの関東は梅雨らしく、時折り降るしとしと雨と、少し肌寒い空気の一日。職場は5月からクールビスではあるが、きょうは必要あってスーツ&ネクタイで出勤。さすがに少し歩くと蒸し暑くなる。終日業務に精励、8時少し回った時刻に帰宅。ひと息ついてから、冷たい飲み物を用意しアンプの灯を入れ、こんな盤を取り出した。


andre-previn_201606.jpg  My_Fair_Lady.jpg


アンドレ・プレヴィン(1929-)の出世作といってもいい盤。ピアノトリオによる「マイ・フェア・レディ」。N響へも度々客演し、今やクラシック界でも長老の仲間入りをしたプレヴィンだが、ぼくが説明するまでもなく、彼のキャリアの始まりはハリウッドのアレンジャーでありジャズピアニストであった。この盤ではドラムのシェリー・マンをリーダー(名義上…といっていいだろう)として、プレヴィンとベースのリロイ・ヴィネガーが加わり1956年に録音されている。手元の盤は1969年発売の国内盤。だいぶ前に御茶ノ水の中古レコード店で買い求めた。収録曲は以下の通り。

-A-
1. 教会に間に合うように行ってくれ
2. きみ住む街で
3. 彼女に顔になれてきた
4. そうなったら素敵
-B-
5. アスコット・ガヴォット
6. ショー・ミー
7. ちょっぴり幸せ
8. 一晩中踊れたら

発売当時この盤はとにかく売れに売れたそうだ。実際いま聴いても何の古さも感じずに、極上のオリジナル曲をセンスよくジャズアレンジした演奏が楽しめる。録音も十分にいい音で入っている。第1曲の「教会に間に合うように行ってくれ」ではテーマがワンフレーズ奏されたあと、スィンギーでドライブ感あふれるプレヴィンのピアノソロが展開する。第2曲「きみ住む街で」では甘いヴァースで入り、ミディアムテンポでスィングするジャズの王道を心得たプレイに唸ってしまう。B面に入ると最初の「アスコット・ガヴォット」ではアップビートで三人が白熱したテクニカルなプレイが繰り広げる。しかしウェストコーストジャズらしくどこか洗練されていて、いい意味で汗を感じるような演奏でない。「ちょっぴり幸せ」で激甘のバラードプレイを聴かせたあと「一晩中踊れたら」では再びプレヴィンの切れ込み鋭いピアノが楽しめる。
プレヴィンはこの盤がベストセラーになったおかげで、マイ・フェア・レディーの映画化に際して音楽監督を任され、そこでも大成功を収めることになる。70年代以降はむしろクラシック畑での指揮活動が中心になり、ヨーロッパの伝統的なオケとの名盤も数多くリリースしている。同じようなキャリアの先輩格としてレナード・バーンスタインがいるが、プレヴィンはバーンスタインほどカリスマ的ではなく、その風貌からかカジュアルで親しみやすい。


「きみ住む街で」


オスカー・ピーターソンとの即興デュオ。プレヴィンにとってこんなインプロヴィゼーションはお手の物だろう。多分70年代半ばの映像か。すでにクラシックがメインの時期だ。残念ながら音の状態が悪い。


2002~2006年の間、公私に渡ってパートナーだったムターを交えた演奏。1964年生まれのムターとの年の差は35歳だ。



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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