神尾真由子(Vn)来演 群馬交響楽団定期演奏会



昨夜は久しぶりに群馬交響楽団の演奏会へ。
第519回定期演奏会。会場はいつもの群馬音楽センター


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シベリウス/交響曲第7番 ハ長調 作品105
―休憩―
チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
ルーセル/バレエ音楽「バッカスとアリアーヌ」作品43 第2組曲
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指揮:大友直人 管弦楽:群馬交響楽団
ヴァイオリン:神尾真由子
2016年6月11日(土) 群馬音楽センター
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梅雨の晴れ間で真夏日になった当地。事前に予定していなかったので、当日券の出る17時に会場へ着くべく、昼間の暑さもようやくいえた頃に家を出た。2007年チャイコフスキーコンクールの覇者、神尾真由子来演ということもあって、当日券窓口にはいつになく列が出来ている。無事、チケットを手に入れ、さて次は軽く腹ごしらえ。折から会場周辺は緑の色濃く、木陰も快適。都会の豪華ホールホワイエでチーズとシャンパンもいいが、古びたベンチでひとりコンビニサンドもローカル色MAXで悪くない。

定員1900名の会場はほぼ満席。定刻を少しまわって団員登場。客電が落ちてシベリウスが始まった。
シベリウスの実質最後の交響曲となった第7番。大きく分けて緩・急・緩の三つの部分からなる単一楽章の交響曲。手元にあるザンデルリング盤の全集で聴いているはずだが、熱心なシベリウスファンではないぼくはあまり馴染みなく、当夜は新鮮なイメージで聴いた。冒頭からシベリウスらしい弦楽のフレーズが続き、しみじみと美しい。全曲通して20分強。初めてシベリウスを聴こうという向きにも2番などより、むしろいいかもしれない。

休憩をはさんで神尾真由子登場。群響への来演は2009年(ブラームスVn協)に続き2回目。今回は名刺代わりともいうべきチャイコフスキーの協奏曲。冒頭の大友直人氏のテンポ設定はやや速めでさっぱりとした表情で開始されるも、ソロが入る段になるとギアを2段階ほどチャンジしたかのようにテンポを落とす。神尾真由子のヴァイオリンが、ほとんど聴き取れるか取れないかというほどのピアニシモで入ってきた。以降もソロパートは、ダイナミクスは十分大きく取りながらも弱音の多用が際立つ展開。透明感のあるやや線の細い音色で、これは彼女のCDで聴いた印象に近かった。会場の音響がもう少しライヴであればいいだろうが、群馬音楽センターのアコースティックは極めてデッド。弱音をうまく生かせない感がある。第2楽章も同様の展開で、オケもそれに合わせるように弱音でコントロールされるのだが、管楽器群のピアニシモはどうしても不安定になりがちだ。ぼくの個人的な嗜好でいえば、この曲は過剰に神経質になることなく、もう少し大らかにやってもいいのではないかと感じる。第3楽章になってようやくそれまでの抑制を取っ払うかのように快速に飛ばす。とはいっても法定速度厳守のイメージは変わらず、神尾真由子のソロは常に確実にコントロールされ、細かなフレーズも明瞭に弾き分ける。オケとの合わせもスリリングなところはなく終始安全運転。ソロの表情付け、テンポのゆらぎや、ダイナミクスの変化幅など、いずれも十分にロマンティックな解釈だが、チャイコフスキー、ロシア、と聞いて安直に抱く熱っぽいイメージとは一線を画す演奏。特にオケパートにもう少し積極的なアプローチを期待したかったというのが、偽らざる感想だ。

ルーセル/バレエ音楽「バッカスとアリアーヌ」第2組曲は初めて聴く曲。バレエ音楽ということもあって、終始湧き立つようなリズムと、それにのる時にコミカルなメロディー。フランス近代らしいオーケストレーションは華麗さばかりでなく、ときにストラヴィンスキー調のバーバリズムを感じる部分もあって、実に楽しく聴ける佳曲。いずれ何か音盤を手に入れようかと思った次第だ。


徹子の部屋に出たときの神尾真由子。


チャイコフスキーコンクール優勝の年、2007年のライヴ。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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