リムスキー・コルサコフ <スペイン奇想曲>



当地関東地方は、どんより梅雨空つづくも雨量はわずか。首都圏の水がめ、当地山間部ダム群の貯水量は相変わらず深刻な状況だ。現在取水制限10パーセント。日常生活に影響が及ぶレベルではないが、このままの状況が続くと、水需要が一気に増える梅雨明け後は危機的だ。とはいっても、こればかりは天の恵みに頼るしかない。せめて節水に努めようか。
さて週末土曜日。特段用事もなく終日在宅。夕飯のあとひと息ついて音盤タイム。ジメジメした空気を変えようかと、こんな盤を取り出した。


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リムスキー・コルサコフ(1844-1908)の<スペイン奇想曲>。手元にはいくつかの盤があるが、今夜はしばらく前に入手したジョージ・セル&クリーヴランド管による盤を取り出した。収録曲は以下の通り。メインは<展覧会の絵>だが、他にロシア物の管弦楽曲が4曲入っている。1958年録音。

 ムソルグスキー: 組曲<展覧会の絵>
 ムソルグスキー: 歌劇「ホヴァンシチナ」より前奏曲(モスクワ河の夜明け)
 ボロディン: 歌劇「イーゴリ公」より ダッタン人の踊り
 リムスキー・コルサコフ: <スペイン奇想曲>
 チャイコフスキー: <イタリア奇想曲>

こうしたロシア物の醍醐味の一つは、演奏するオーケストラの妙技や合奏能力を聴くことだろう。中でも<スペイン奇想曲>はその要素が強い。曲は以下の5つの部分からなる。
 ・アルボラーダ
 ・変奏曲
 ・アルボラーダ
 ・シェーナとジプシーの歌
 ・ファンダンゴ
いずれもスペイン・アストゥリアス地方の民謡や舞曲をモチーフにしている。軍人家系に生まれ、自身も海軍に在籍したリムスキー・コルサコフは異国趣味が強く、海軍時代に寄港したスペインでの印象も強く心に残ったことが、この曲の背景にあるそうだ。

アンセルメ盤などとはまったく雰囲気の異なる演奏。セル&クリーヴランド管の精緻でクリアな響き。音の色彩感よりも、音の構成・構造あるいは設計図を提示するかのような演奏だ。響きはいつも通り透明で、スコアの構成が透けて見えそうだ。この曲の聴きどころであるヴァイオリンや管楽器群のソロももちろん完璧。正確無比なオケ共々、雰囲気だの色彩感だのという前に、思わず居ずまいを正して聴きたくなる。録音もオリジナルのEPIC時代に高音質盤としてリリースされたこともあって解像度が高い。エネルギーバランスはやや腰高あるいは摩天楼型だが、コントラバス低弦の低い帯域までダブつかずによくのびていて、この曲の華やかな響きを堪能できる。


ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(1933-2014)とデンマーク放響による演奏。


ホルヘ・カバレロによるギターソロ版。彼は山下和仁以来途絶えていたギターソロによる<展覧会の絵>や<新世界>の演奏もこなす。


取り上げた盤。セル&クリーヴランド管による演奏。



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セルも良さそうですね

こんにちは。
リムスキー・コルサコフの「スペイン奇想曲」大好きです。
シェヘラザードよりも好きかもです(あれ長すぎるし)。
私が初めて聴いたのはポール・パレー指揮のLPでした。
オケはどこだか忘れました。
ほかにもシャブリエのスペインとか入ってたと思いますが、
リムスキー・コルサコフの印象が強烈だったなあ。

おや、

「スペイン奇想曲」にジョージ・セル盤とは、異色の選定ではないでしょうか。たしかに立派な演奏、でもスペインの妖艶な風情は薄いと感じます(^o^)/
もっとも、セルはそんなもの、屁とも思っていないでしょうけれど(^o^)/
ギター独奏の動画は、なかなか新鮮です。ギターに似合いますね。もとはヴァイオリンの曲? オーケストレーションの見事さ・響きの魅力と、独奏版の繊細な魅力と、どちらもありですね。

Re: セルも良さそうですね

リムスキー・コルサコフの管弦楽手法は大したものだと思いますね。この曲もコンパクトながら、よく出来ていて楽しめます。シェエラザードはおっしゃるとおり。いつまでこの主題やってるの…と思ってしまいます(^^ まあ、聴き始めれば最後まで聴いてしまうのですけどね。
ポール・パレー盤はデトロイト響との一連の録音の一つだと思います。現在タワーレコードから出ているようです。
http://tower.jp/item/2529907

Re: おや、

そうそう、セルに似合うとは思えない(^^ 実に生真面目かつ堂々とした演奏です。
ギターソロ版は、私もこのホルヘ・カヴァレロで初めて知りました。彼は大そうなテクニシャンで、さりげなく弾いていますが、おそらくとんでもなく難しいと思います。曲想としてはよくマッチしていますね。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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