ラヴェル <狂詩曲スペイン>



週明け月曜日。朝から気温上昇の一日。きょうもせっせと働きましたよ。フ~ッ…
さて、先日記事にしたリムスキー・コルサコフ<スペイン奇想曲>で思い出し、同じく<スペイン>の名を冠した曲を聴こうかと、こんな盤を取り出した。


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小澤征爾とボストン交響楽団による<ラヴェル管弦楽曲集>。1974年録音。手持ちの盤はLP三枚組の初出盤。「昭和50年度芸術祭参加」のタイトルが記された16ページにおよぶ立派なブックレットが付いている。これも以前ネットで激安箱買いした数百枚の中に混じっていたもの。以前一度記事にしているので再掲。

ぼく自身はジャンル問わずいろいろな音楽を好ましく思っているが、結果的に振り返るとやはり独墺系偏重の感は否めない。ラヴェルをはじめ、近代フランス音楽はあまり聴くこともなくこれまできたのだが、最近になってボチボチ手にするようになった。この盤にはそんな近代フランスのエッセンスともいうべき、ラヴェルの管弦楽作品がまとまっている。最近になってこのセットから主だった曲を選んで2枚組のCDが発売されている。

3枚組LPの1枚目に針を落とし、最初の<ボレロ>をパスして<スペイン狂詩曲><ラ・ヴァルス>を聴く。<スペイン狂詩曲>の第1曲「夜への前奏曲」から、その名の通り、ひんやりとした夜の気配が響く。部屋の温度が一気に五度ほど下がる感じだ。続く「マラゲーニャ」、「ハバネラ」、「.祭り」もスペイン情緒をたたえながらも、太陽と青空のイメージは控え目で、どこか高貴で洗練されていて美しい。
あまり聴かないフランス音楽の中にあって<ラ・ヴァルス>は例外的に以前から好きな曲の一つ。題名通り、三拍子で書かれていながら、あちこちに仕組まれたヘミオラ他、ラヴェル一流の技巧により、拍節感が希薄になり、何やら空中に浮遊している感じになる。華麗にして官能的そしてときにユーモラスでもある名曲。スペイン狂詩曲と併せて、いっときの暑気払いには好適だ。
小澤征爾は録音当時、名門ボストン響のシェフとなって間もなくの頃で、次々と新録音をリリース。若くして絶頂期ともいえる状況を迎えていた。その後現在までを振り返ってみても、やはり70年代から80年代の勢いのあった時代がもっとも小澤らしい時期だったように感じる。


スペインの指揮者:ファンホ・メナとBBCフィルによるプロムスでの演奏。ファンホ・メナ(1965-)は今年冬、N響へ来演予定とか。


グールドの弾く<ラ・ヴァルス>。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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