バルトーク <管弦楽のための協奏曲>



週明け月曜日。きょうは野暮用あって休暇取得。大した用件でもなく昼過ぎには片付き、あとはのんびりと過ごす。夕方、部屋の整理をして清々としたところで、オーディオのスイッチを入れ、こんな盤を取り出した。


201607_FR.jpg  201607_Bartok.jpg


フリッツ・ライナー(1888-1963)と手兵シカゴ交響楽団によるバルトーク<管弦楽のための協奏曲>通称オケコン。だいぶ前に一度記事に取り上げている。
その昔70年代初頭、廉価盤で買えるステレオ録音のバルトークはこのライナー盤くらいしかなかったように記憶している。廉価盤とはいえ、この<管弦楽のための協奏曲>通称オケコンと、<弦楽器、打楽器、チェレスタのための音楽>通称ゲンチェレなどライナー&CSOによる一連の盤は、原盤RCAリビングステレオシリーズの名盤だ。手元にはこの取り出した盤のほか、初出時のリビングステレオ盤もある。久々に針を降ろしたが、左右いっぱいに広がりながらも誇張感のないバランス、各パートの適度な距離感など録音は秀逸だ。

バルトークのこの曲自体もまったく隙のない作りと言ったらいいだろうか、管弦楽の機能と特性を生かしながら20世紀前半の音楽技法と民族的な要素や教会旋法など古来の伝統などをきっちりとした形式に収めた名曲。どの楽章も聴くほどに一抹の不安と安堵そして祈りとを感じながら、全体として不思議な平穏に包まれる。管弦楽の編成は大きいが、決して迫力で迫る曲ではなく、全体に室内楽的な精緻な構成と透徹した響きが支配する。特に第3楽章<エレジー>から第4楽章<インテルメッツォ>での民族調のメロディー、そして終楽章のスピード感あふれるテクニカルな展開は素晴らしい。息をもつかせぬとのはこの曲のためにある言葉だろう。


フランツ・リスト・ヴァイマル音楽大学のオケによる全曲。立派な演奏だ。


楽譜つき音源。



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ライナーの「オケ・コン」

この演奏は、素晴らしいものですね。私も、中古書店の全集分売ものCDとリビングステレオシリーズの輸入盤CDと、二枚もありました。すでにパブリックドメインになり、ネットで入手できるのですけれど(^o^;)>poripori
実演での「オーケストラのための協奏曲」は、飯森範親さんが山響の常任になったときのお披露目公演が実に素晴らしく、それがきっかけで山響の定期会員になりました。あれは、良かった~。

Re: ライナーの「オケ・コン」

ぼくら世代は、おそらくみなこのライナー&CSO盤の洗礼を受けたのではないかと思いますね。確かのオケの技量をベースに、普遍的な解釈が展開されることが、息の長い名盤となっている要因かと思います。もっとも、現代の最新録音はどんな具合か、ちょっと気にはなるのですけどね(^^
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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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