バッハ カンタータ<主よ、裁かないでください>BWV105



きょうの早朝、NHKFM<古楽の楽しみ>でバッハのカンタータが流れていた。きのう7月24日日曜日が三位一体節後第9週にあたるころから、それにちなんだ曲が紹介されていた。 そういえばしばらくバッハのカンタータを聴いていなかったと思い、例によって手持ちのブリリアント盤ボックスセットを引っ張り出した。


Bach_Leipzig.jpg  Bach_BWV105.jpg


三位一体節後第9日曜日にちなむカンタータはライプツィッヒ時代の三曲(BWV95,105,168)。その中からBWV105の収められた1枚を取り出した。<主よ、汝の下僕の審きにかかずらいたもうなかれ>あるいは<主よ、裁かないでください>といった題名が付される。曲は以下の6つの部分から成る。

 第1曲 合唱 アダージョ‐アレグロ ト短調
 第2曲 レチタティーヴォ(アルト)
 第3曲 アリア(ソプラノ) 変ホ長調
 第4曲 レチタティーヴォ(バス)
 第5曲 アリア(テノール) 変ロ長調
 第6曲 コラール(合唱) ト短調

冒頭第1曲の合唱から不安と悲劇性を感じさせる曲想が展開される。引きずるような通奏低音、<溜め息音形>の連続は、まるでバッハの受難曲のようだ。後半はテンポを上げて素晴らしいフーガが続く。アルトのレチタティーヴォをはさんで、この曲の聴きどころともいえる第3曲ソプラノのアリア。オーボエのオブリガートを伴い、弦楽群が刻む細かな音形にのって、美しくはかない旋律が歌われる。この曲では通奏低音は省かれて、高音域中心の音形であることが、美しい中にもどこか不安な表情を与える。第5曲は晴れやかなテノールのアリア。ヴァイオリンの装飾的な音形が印象的だ。そして終曲では再びト短調に戻って、荘重なコラールが歌われる。ここでもヴァイオリン群の音形が印象的で、冒頭16分音符の刻みであったものが8分3連音符となり、次第に音価を広げながら、静かに曲を閉じる。 不安と悲劇、厳粛と敬虔、そんなことを感じながらも、どこか心やすらぐ名曲だ。


ヘルヴェッヘ&コレギウム・ヴォカーレ・ヘントによる音源。


第3曲ソプラノのアリア。バッハ作品の中でももっとも美しいアリアの一つといわれる。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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