R・シュトラウス<チェロソナタ>



お盆休みの日曜日。昼前からちょいと外出。時折、帰省Uターンの渋滞に引っ掛かりながら夕方帰宅した。暑さはきのうよりさらにしのぎやすく、明日からは下り坂の予報だ。 さて、ひと息ついて、しばらく前に手に入れてから放置したままだった盤をようやく取り出した。


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リヒャルト・シュトラウスの室内楽と合唱曲などを収録した3枚組みセット。室内楽としては、ヴァイオリンソタナ、チェロソナタなどが収められている。きょうはその中から、R・シュトラウス18歳のときの作品<チェロソナタ ヘ長調 作品6>を聴いている。ムスティスラフ・ロストロポービッチのチェロ、ヴァッソ・デヴェッツィというギリシャのピアニストによる1974年の録音。ちなみに、ピアノのヴァッソ・デヴェッツィはマリア・カラス晩年の友人として知られ、ときにカラス毒殺説の犯人として名があがると、ものの本に書いてあった。

さて、このソナタ。18歳のシュトラウスがミュンヘン大学在学中に作られたもの。当時ミュンヘン宮廷管弦楽団にいたハンス・ヴィーハンというチェロ奏者との出会いがきっかけとされる。曲は急緩急の3つの楽章から成り、両端楽章はソナタ形式という、いたってオーソドクスな構成。曲想もロマン派の典型的なもので、この盤のライナーノーツにも書かれているように、シューマンの作風に近い。第1楽章は初めてこの曲を聴く者にもはっきりと第1主題、第2主題、展開部、再現部が認識できるほど明快なソナタ形式。冒頭は力強くベートーヴェン風に始まるが、以降は穏やかでロマンティックな響きが続く。第2楽章のアンダンテ・マ・ノン・トロッポはニ短調に転じ、憂いに満ちたフレーズが歌われる。

ロストロポービッチのチェロはいつも通り強く明快な音。もちろん技巧も満点と思われるが、一方で、この曲のもつ、若き青春時代ゆえのもやもやとしたロマンティシズムの表出には、もう少しかげりのある弾きぶりが合うようにも感じる。録音状態はアナログ最盛期の優秀なものだが、ピアノとチェロが共にほぼセンターに定位して、響きの広がりにやや欠けるのが残念だ。


ミッシャマイスキーによるこの全曲。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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