ハスキル&グリュミオー



きのうは台風崩れの温帯低気圧通過で当地も随分と雨が降り、県北部では土砂災害も発生した。このところ毎週のように台風が東日本から北日本を巻き込んで通過している。これも温暖化の成せるワザかしらん…。
さて、今週もアレアレという間に週末金曜日。今週は何やらハスキルウィーク。モーツァルトとベートーヴェンのピアノ協奏曲に次いで、ハスキルといえば…というこで、この盤を取り出した。(ああ、またクラシック音楽ネタかと、お嘆きのクラシックギター愛好家のみなさん、最後にギターねたもありますので…(^^; )


201609_Haskil_WAM.jpg


アルトゥール・グリュミオー(1921-1986)とクララ・ハスキル(1895-1960)によるモーツァルトのヴァイオリンソナタ集。手持ちの盤はかれこれ20年前、モーツァルト生誕240年記念でフィリップスから出た、ベスト・オブ・モーツァルトと称されたシリーズ全25点中の一枚。1958年バーゼルでのステレオ録音。収録曲は以下の通り。

 ヴァイオリン・ソナタ第25番ト長調 K.301
 ヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調 K.304
 ヴァイオリン・ソナタ第32番へ長調 K.376
 ヴァイオリン・ソナタ第34番変ロ長調 K.378

この盤を取り出すとき、真っ先に聴くのはやはりK.304ホ短調のソタナだ。
何度聴いても心を揺さぶられるモーツァルトの短調作品らしい悲劇性と憂いに満ちた曲想は、母と死別した直後に書かれたことと関係性があるとも言われている。第1楽章の憂愁も素晴らしいが、穏やかで気品ある暖かみと悲しみを合せて持つ第2楽章メヌエットの美しさも比類がない。不出世のモーツァルト弾きと言われたハスキルが、亡くなる2年前にグリュミオーと組んだ録音だが、音楽は老成した演奏家にありがちな持って回ったところはまったくない。どのフレーズも沈滞せず、速めのテンポでさらりと奏される。ヴァイオリンソナタなので主役はグリュミオーのヴァイオリンではあるが、そこは天才モーツァルト。ピアノパートにも十分以上の役割を与えられているこの曲ではハスキルのピアノも対等以上に聴く者に切々と訴えてくる。当時グリュミオー37歳、ハスキル63歳。コンビとしての相性よく、多くのコンサートを重ね、名録音も残した。ハスキルが亡くなったあと、グリュミオーは大きな喪失感に打ちひしがれたという。


この盤の第28番ホ短調第1楽章。



コントラバスで弾いた演奏。



仏古典期の作曲家:ジャン・ピエール・ポッロがこのホ短調のソナタをアレンジし、『ヴァイオリン、ギターまたはリラ、チェロのための大三重奏曲~モーツァルトによる~』を残した。もう二年近く前になるが、IMSLPにあった楽譜を頼りに、チェロとフルートの相方と合わせて楽しんだ。そのときの録音。この動画を貼るたびに、相方両名からは、与太さん、もういい加減にしてよといわれる(^^; 何ヶ月ぶりかで会って駆け付け三杯の演奏なので、まあ止まらずに通したというレベル。この編曲、ヴァイオリンやチェロが揃わなくても、ギター3本でもおそらく楽しく遊べるだろう。



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毎度毎度トピずれの書き込み失礼します。

突然、無性に、ヘンデルのアリアhwv7をギターで弾きたくなりました。
アレンジものは難しいと手に負えないし簡単すぎるとつまんないしで迷いましたが、そんなにチョイスもないのでとりあえずAmazonでこの曲が収録されているヘンデル曲集を注文。
その後、ふと思い立ってネットでうろうろ楽譜を探してたら、なんと、無料でダウンロードできるPDF楽譜を必見!プリントアウトして弾いてみたら、凄く簡単に弾けて、でもしっかり和音とメロディーの美しさが感じられる、私にとって完璧に近い楽譜!
ほんの数ヶ所、気に入らない部分があったり、曲の流れがオリジナルオペラと違っている部分があったのでそこだけ手直し。
この秋からクリスマスにかけての演奏会でのレパートリー入り決定~!\(^o^)/

Amazonで買う必要無かったさ~。(笑)


ところで本題のYoutubeの演奏、相変わらず素敵で楽しそうですね~。

Re: タイトルなし

まあ、それは微妙な気持ちでしょうが、きちんと校訂された市販楽譜はやはり価値あるものと思いますよ。無駄じゃなかった…と、そう自分に言い聞かせましょう(^^;
アンサンブル、それもギター以外の楽器との合せは楽しいですね。ヴァイオリン等、弦楽器は基本がアンサンブル。習いたてのキラキラ星から合奏しますからね!
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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