クレンペラーのモーツァルト <アダージョとフーガK.546>



朝から陽射しMAXで気温上昇。昼前には30℃超えの真夏日になった。午前中、評判の良さにそれではと、隣り町のそのまた隣り町にある歯医者まで遠征。小一時間のドライブ。来年には十年目を迎えるマイ・プリウス号は走行距離13万キロを超えて相変わらず好調。休日朝のノンビリお一人様ドライブを楽しんだ。
さてさて、夜半を過ぎてPCでネットをあれこれ探索。同時に光ディスクドライブにCDを入れて、ヘッドフォンで安直リスニングタイムのお供にと、きのうのホ短調ヴァイオリンソナタからのモーツァルト短調作品つながりで、こんな盤を取り出した。


201609_klemperer.jpg  201609_klemperer_WAM.jpg


クレンペラー(1885-1973)とフィルハーモニア管弦楽団(PO)によるモーツァルト。手元にあるのは2000年前後にクレンペラーの一連の録音が、評判の悪かったHS2088方式のマスタリングから変って、ARTマスタリングで出たときの輸入盤。No.25、29、31の交響曲、序曲<コシ>と<アダージョとフーガK.546>が収録されている。少々手垢にまみれた感のある40、41番等後期交響曲を除いた選曲が中々好ましくて手に入れた。 さきほどから29番イ長調を聴き(素晴らしい演奏!)、少し前からは<アダージョとフーガ>が流れている。

今となっては、このクレンペラー&PO盤のような大編成オケによる同曲の演奏は、いささかオールドファッションということになるだろうが、この圧倒的な説得力を前にすると、そんな評価は吹き飛んでしまう。音楽の骨格と構成を聴くにはもっと小編成の見通しのよい演奏で聴くべしという主張は正しい。しかし、音楽を骨格ばかりで聴くわけでもないだろう。ときには有無を言わせぬグラマラスなボディーも必要だ。それに、このクレンペラー盤の演奏は、大編成にも関わらず音の状態、そしてオケの能力相まって、各声部が明瞭に分離し、音の濁りがまったくない。これはこのコンビによるEMI録音の特徴で、この盤に限らず、ベートーヴェンもブラームスにも共通している。当時、ロンドンの腕利きプレイヤーを集めて作ったオケだけのことはある。
この<アダージョとフーガ>も、冒頭の緊張感のあるトゥッティ、不協和音のぶつかり合い、うごめく低弦群の上にのる整ったピッチのヴァイオリン弦等々、素晴らしい効果を上げている。動きのあるフーガでも、各パートの独立性が抜群で、大編成でありながら音が団子にならず、常に各パートの対話が明瞭だ。1957年の録音というのが信じれないほどで、このコンビの優秀さに、あらためて脱帽した。交響曲など他の盤ももう一度聴きなおそう。


この盤の録音。オケの対向配置がよく聴き取れる。左から右へVn1・Vc/Cb・Va・Vn2。 楽譜はこちら


ティボール・ヴァルガ(Vn)率いるアンサンブル。 たっぷりとしたボウイングとヴィブラート、ときにポルタメントも。こういうオールドファッションの演奏も味わい深い。



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)