ブラームス交響曲第3番へ長調


きょうも一日曇り空の関東地方。あすも降ったりやんだりの予報。そうこうしているうちに秋めいてくるのかな…。それではと、今夜は秋の先取り。秋といえばブラームス。中でも渋い第3番を聴こうかと思い、久々にカラヤンとウィーンフィルによるデッカ盤を取り出した。


201609_Brahms_3a.jpg  201609_Brahms_3.jpg


60年代初頭のカラヤンはベルリンフィル、ウィーン国立歌劇場双方のシェフとなり、まさに欧州クラシック音楽界の頂点に立った。ウィーンとはその後1964年に関係を一旦絶つことになるが、この盤はその間1959から1964年の間にウィーンフィルと残した一連の録音中の一枚。ぼくら世代には、1973年ベルリンフィルとの来日の際、これら一連のデッカ録音が白いジャケットの廉価盤で発売されたことで記憶に残っている。手持の盤は<Ace of Diamonds>シリーズの輸入盤。記憶が正しければ、30余年前に石丸電気の輸入盤コーナーで手に入れたはずだ。第3番と悲劇的序曲がカップリングされている。

実のところぼくは、カラヤン&ウィーンフィルのデッカ録音をとても好ましく感じていて、むしろベルリンフィルとの録音よりも高くかっている。まず録音のコンセプトがDGとまったく違う。デッカサウンドの特徴がよく出ていて、各パートが鮮明に分離し、リアルな音が目前に展開する。DGのイエスキリスト教会での録音に代表されるピラミッドバランスと長めの残響を伴った響き(良く言えば雰囲気のある、悪く言えば曖昧模糊とした…)とは対極といってもいい。もちろんウィーンフィルの持ち味もあるだろう。DG録音でもムジークフェラインでのウィーンフィル録音は明るく明瞭だ。 本来のデッカサウンドはもっとクリアで鮮明だと思うが、おそらくカラヤンの意向もあるのだろう、生々しいマルチ録音という感じはない。木管群などは少し遠く録られている。この第3番にもそうした美点が生きていて、まことにしなやかで美しい演奏だ。当時は現代的なスタイルと言われていたカラヤンだが、こうしてあらためて半世紀を経て聴くと、十分にオーソドクスかつロマンティックで、ゆったりとして歩みだ。ベルリンフィルとの60年代のブラームス録音ではもっと剛直で重厚な演奏を展開するが、このウィーンフィルとの3番はまったくそういう気配がない。ウィーンフィルの弦楽パートのしっとりとした音色とカラヤンの指示に従ったレガートな歌いっぷりが素晴らしい。管楽器ではやはりホルンに耳がいく。ウィンナーホルン特有のネバリのある突き抜けるような、しかも柔らかい音色が随所で楽しめる。


古楽ばかりではないフィリッペ・ヘルヴェッヘと、hr交響楽団(フランクフルト放響)による全曲。2013年。やや小さめの編成。しなやかでよく流れるブラームスだ。



<第3楽章ホルンソロの競演>
カラヤン&ベルリンフィル(1970年代)


ハイティンク&COE。 全曲はこちら。ヨーロッパ室内管弦楽団による小編成演奏。


ヤンソンス&ロイヤルコンセルトヘボウ


ラトル&ベルリンフィル(2000年代)




↓↓にほんブログ村ランキングに参加中↓↓
↓↓↓↓バナークリックお願いします↓↓↓
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村


関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)