ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調


連休中日。雨の日曜日。暑さもいえて秋雨というに相応しい一日。夕方からアンプの灯を入れ、久々にロマン派ど真ん中の曲でもと思い、こんな盤を取り出した。


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ブルッフ(1838-1920)が書いた3曲のヴァイオリン協奏曲のうち、もっともポピュラーな第1番ト短調。ジャン・ジャック・カントロフ(1945-)がソロを取り、アントニオ・ロス=マルバという指揮者がオランダ室内管弦楽団を振っている盤。1983年DENON・PCM録音。日本コロンビアがDENONレーベルで盛んにヨーロッパでの録音を進めていた頃の1枚だ。ブルッフがB面、A面にはメンデルスゾーンが入っている。最近は指揮者としても活躍するカントロフは60年代にいくつもの国際コンクールで上位入賞し、G・グールドにも絶賛されたという逸話を持つ。以前記事にしたベートーヴェンの三重協奏曲でヴァイオリンを受け持っていた(このときのVcは藤原真理)。

ブルッフの第1番は、メンデルスゾーン、チャイコフスキーなど他のロマン派コンチェルトに勝るとも劣らない。むせ返るようなロマンにあふれ、ヴァイオリンソロの名人芸だけでなく、オーケストラ部の充実した響きもこの曲の魅力だ。第3楽章はブラームスのヴァイオリン協奏曲ニ長調の第3楽章をイメージさせるジプシー風主題がラプディックに展開される。この盤は室内管弦楽ということもあって編成が少し小さい。分厚い響きを期待する向きには少々軽量級だろうが、迫力で押し切る演奏でない分、曲の持つロマン派的な微妙な色合いは、むしろよく感じ取れる。カントロフのヴァイオリンもしかりだ。強烈な個性や濃厚なロマンティシズムといった面ではあまたの名手に譲るだろうが、この楚々とした佇まいの弾きぶりは中々他に代え難い。


メニューインとフリッチャイ!


諏訪内晶子と尾高忠明・札響による第3楽章。フル編成による重厚長大型演奏。



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与太さぁ~ん!
さっき寺町誠ギターの弦張り替えてたら1弦が飛んで、深々とした弦飛び跡がついてしまいました。(号泣)
中古ギターではよく見るケースですが、26年クラシックギターを弾いてきて、自分でやらかしたのは初めてです。

弦を張り替える時はいつも、ブリッジ後ろにカバーのための紙を置いておくのですが、ギターを立ててその紙がサラッと落ちた瞬間でした。

心にも深い傷がついて立ち直れません。
(ToT)

先ほど、製作者の寺町誠さんに「塗装で目立たなくできないか」と問い合わせのメールをしてみました。
ギターの見た目を最重視する私にはかなりの打撃です。立ち直れませ~ん。

Re: タイトルなし

あららっ、それはショックでしょう。私も楽器の傷には人一倍、もとい人三百倍は気を使うので、お気持ちお察しいたします。
でもね、うまく条件が整えばきれいに直りますよ。ぼくの田邊ギターでの例をきょうの記事でふれておきますのでご参考まで。
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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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