シフのバッハ:パルティータ



関東地方は相変わらずぐずついた天気が続いている。きょうも時折り雨まじり。気温も上がって蒸し暑く、少し動くと汗だくの一日だった。事情あって夕方早い時刻に帰宅。今夜は少々早い音盤タイムとなり、こんな盤を取り出した。


201609_Shiff_Bach_PartitaLP.jpg 201609_Shiff_Bach_CD.jpg


先回の記事でそのバルトークを取り上げたアンドラーシュ・シフ(1953-)の弾くバッハ;パルティータのLP。十年程前の大阪出張の折、梅田の中古レコード店で安く買い求めた。ミントコンディションの英デッカのオリジナル盤。シフの弾く一連のバッハ演奏は2枚組のCD(写真右)で出た際にいつくか手に入れて、一時期よく聴いていた。バッハ鍵盤作品のモダンピアノによる演奏をよく聴くようになったのは、グールドよりもこのシフの盤がきっかけだった。

さて評判通り「歌うバッハ」であるこのシフの演奏。実はその後あまり聴いていない。解釈がロマンティックに寄り過ぎているのが少々鼻につくようになったからだ。1983年9月に録られたこの録音は、デジタル録音の初期とも言える頃で、英デッカにしてはLP・CDとも少々音の抜けが悪く鮮度感に乏しい。残響も多めで、曲の解釈と合わせて、いささかBGM的なのだ。もちろんグールドのバッハとはまったく世界が異なるし、美しい音色でよく歌いながらも中庸をいくマレイ・ペライアのバッハの方が音楽として正対して聴ける。 …と、こんな風に書くとシフのバッハは真剣に聴く対象でないかのように思われてしまうが、決してそうではない。「歌うバッハ」としてのシフの演奏はワン・アンド・オンリーに違いなく、いささか疲れた夜に聴いているとすこぶる安堵を覚える。グールドやペライアと刺激される脳内部位が異なるとでもいったらいいだろうか。とりわけ、このパルティータ全曲や豊かなメロディーにあふれるフランス組曲はシフのよさが出たいい演奏だと思う。


この盤(といってもCD)の音源。パルティータ第1番変ロ長調BWV825


同じく第6番ホ短調BWV830



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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