モーツァルト ホルン協奏曲


ここ数日好天が続く関東地方。きょうも朝からいい天気。まさに秋たけなわ。天高く、与太肥える秋…まあ、秋じゃなくても年中無休で肥えるのだが…。さわやかで澄み切った青空、窓からのやわらかな陽射し。こんなときに聴く音楽はこれしかないだろうと、こんな盤を取り出した。


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モーツァルトのホルン協奏曲4曲とコンサート・ロンドK.317を収めた1枚。アラン・シヴィルのホルンにルドルフ・ケンペ指揮ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団がバックを付けている。1966年録音。手持ちの盤はジャケット裏に1968年の文字があり、国内初出時盤を思われる。これも大阪出張の折に梅田の中古レコード店で買い求めた記憶がある。

ぼくは取り立てて管楽器ファンでもホルンファンでもないのだが、モーツァルトのホルン協奏曲に関しては手元に4枚のLPがある。きょう取り出したアラン・シヴィル&ケンペ盤、シヴィルの師匠にあたる夭折したデニス・ブレインとカラヤンの盤、バリー・タックウェル&マリナー盤、と英国系名手による3枚、それと懐かしの日本コロンビア・ダイアモンド1000シリーズの1枚。こちらはエルネスト・ミュールバッハという吹き手と、フランツ・バウアー・トイスル指揮ウィーンフォルクスオパー管というコンビ。モーツァルトのホルン協奏曲<命>というわけでもなく、たまたまの結果なのだが…

それはともかく、モーツァルトのホルン協奏曲ほど明るい喜びに満ちた曲はないと、ある本で読んだことがあるが、まったくその通りだ。相当落ち込んだときや、暗い気分のときにも、屈託のないのこれらのホルン協奏曲を聴くと、心を持ち直せる。どんな音楽でも、そのときどきの心の有り様に関わってくるだろうが、このモーツァルトのホルン協奏曲集は音楽としての<薬効著しい>の筆頭だと思う。 ホルンの音色にコメント出来るほどの知見はないが、このアラン・シヴィルの演奏は、伸びやかな歌いぶりながら終始落ち着いていて、心穏やかに聴ける。トマス・ビーチャムが創設したロイヤルフィルハーモニーと、ビーチャム亡きあと遺志を受けて同団の首席指揮者となったケンペの好サポートも渋めの音色でシヴィルのソロとよく合っている。


アラン・シヴィルによる第3番。クレンペラー&POとの演奏。1960年録音。


当代きっての名手、チェコ出身のラデク・バボラークによる第1番。小澤征爾&水戸室内管弦楽団との演奏。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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