スケール練習


きょうは少し早く帰宅したので、この記事を書くまで少々ギターの練習。例によってスケールをちょっと、そのあと小品をポツポツさらった。


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第1巻は易しいものが多い。第3巻以降は調性や音域など次第に難易度が上がる。
記されいてるポジション等はマンドリン用のもの。
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練習メニューが決まっているわけではないが、最初はスケール練習を15分から30分ほど。気分がのれば1時間近く。まず指慣らしに半音階のメカニックなポジション移動によるもの。次いで実用的でメロディアスなスケール練習として、マンドリン用の「オデルマンドリン教本」巻末にある技巧練習を弾く。第1巻は譜読みに苦労するほど難しくないので、指慣らしや初見練習にはちょうどよいし、マンドリン用なのでギターに弾きやすい音形ではなく、そこがむしろ練習になる。同じスケールを、速度を変えたり、レガートとスタカートで弾き分けたりとバリエーションを付けると飽きずに練習出来る。

初見練習としては、まず楽譜全体をサッと見回し、最高音がどこまで使われるか、ポジション移動をどこでするか(特に移動に際して開放弦を使えるところはどこか)、といった程度のことを確認しておくと、初見もスムースにいく。もちろんその前に、調性と拍子の確認は必須。ギターの場合は調性により取りうるポジションが定石として目星が付けられる。また拍子の確認で、速度設定や曲の形式(単純なスケール練習曲だが、パストラーレ、タランテラ、ワルツ他、意外に様々な音楽形式にのっとって書かれている。)をある程度想定できる。スケール練習というと単調でつまらないという印象があるが、スケールといっても当然背後に和声を伴っているので、それを感じながら弾けば、そう退屈でもない。中にはそのままギター曲として弾いても十分魅力的なものもある。マンドリン用に限る必要はなく、ヴァイオリン用の鈴木メソッド教本でもいいだろう。

ギター弾きの中には、まず曲を暗譜し、そのあとは指板をみながらギターと格闘という輩が多いが、楽譜を見ながら弾くことも重要だ。おたまじゃくしの文様を見ながら浮かぶイマジネーションを感じつつ弾くのも楽しい。それにアンサンブルとなれば楽譜をみて弾くことが常態だ。他の弦楽器や管楽器の連中に比べ、ギター弾きの初見能力が格段に低い現実をみると、アンサンブルが演奏形態の基本である彼らとの差を痛感する。

オデルマンドリン教本第1巻はIMSLPのサイトで参照できる。⇒ こちら


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さすが!
素晴らしい演奏の背後では地道な基礎練習の積み重ねがあるのですね。
私はスケール練習はエレキギターでよくやってて、クラシックギターの場合はアルペジオ練習でごまかすことが多いです。
しっかりクラシックギターでもスケール練習するようにしますね。
今週金曜日に短い演奏会を頼まれています。30分程度の短いプログラムだと思って余裕かましてたらもうあと二日。雑音出まくりでヤバいですっ!(>_<)

Re:

おはようございます。与太@移動車中です。 偉そうに書きましたが、実際は地道な練習には程遠く…週イチがせいぜいで、一向に進歩しません。まあ、現状維持出来れば上等とあきらめます。
ウィークエンドコンサート、いいですね。人前での演奏は練習モチベーション維持にベスト。楽しんで下さいね^_^
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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