舘野泉<フィンランド・ピアノ名曲集>



週末土曜日。きのうの雨があがり、穏やかに晴れた。昼からの外出を前に部屋の片付けをし、清々としたところでアンプの灯を入れ、一年ぶりにこの盤を取り出した。


201611_Tateno_Izumi.jpg


舘野泉(1936-)による<フィンランド・ピアノ名曲集>。1991年、舘野泉がまだ<左手のピアニスト>になる前、五十代の壮年期に録られたもの。彼の第二の故郷ともいえるフィンランドの作曲家による小品集。原盤はFINLANDIAレーベル。手持ちの盤はワーナークラシックレーベルの廉価盤シリーズの一枚。廉価盤として出てからも、すでに十年以上経過しているが、息長い人気アイテムの様子。収録曲は以下の通り。

シベリウス作曲
 練習曲 作品76-2
 樅の木 作品75-5
 即興曲 作品5-5
 ロンドレット 作品40-7
メリカント作曲
 牧歌 作品73-1
 ゆるやかなワルツ
 スケルツォ 作品6-4
メラルティン作曲
 舟歌 作品59-1
 蝶のワルツ 作品22-17
 高みにて 作品98-3
パルムクレン作曲
 とんぼ 作品27-3
 プレリュード=カプリス 昨品84-3
 5月の夜 作品27-4
 ヴィネツィアのゴンドラ漕ぎ 作品64-1
 海 作品17-12
クーラ作曲
 羊飼いのポルカ
 結婚行進曲 作品3-2
カスキ作曲
 前奏曲 作品7-1
 トロルのタップダンス 作品15-1
マデトヤ作曲
 ワルツ 作品34-4
 古い記憶 作品31-4
 伝説 作品34-3
ハンニカイネン作曲
 夕べに
 ワルツ 作品17-1
リンコ作曲
 アリア 作品1-4
 田園風メヌエット 作品6-9

かなりのクラシック通でも、こと北欧となると見知っている作曲家の名前はぐっと減るだろう。実際、ここのリストした作曲者でシベリウス以外で三名の名を上げられたら、かなりの北欧通だ。まあ、通でもあってもなくてもどうでもいい。北の彼の地にも、歴史的に多くの作曲家がいて佳作を残し、いまこうして極東のド田舎の端っこに住むオッサンを和ませる多くの曲があるという事実だけで、世界は広し、歴史は長しと思う。
演奏者自身によるライナーノーツによれば、ここの収められている多くの曲は民族的ロマン主義のカテゴリーに入り、現在でも多くのフィンランド人に愛されている曲ばかりだそうだ。メリカントはシベリウス以上に親しまれ、クーラの<結婚行進曲>は実際に婚礼の音楽として使われることも多いという。いずれも数分に満たない小品。淡い抒情、静かな祈り、冬の夜の星のきらめき、深い森に囲まれた鏡のような湖面…そんなイメージが自然とわいてくる。


シベリウス <樅の木> 作品75-5


同曲のチェロによる演奏。


メリカント <牧歌> 作品73-1


舘野泉のいま



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

もみの木(ギター版)

https://www.youtube.com/watch?v=2S2DT0Z8R90

ギター演奏:北口功
使用楽器:ロベール・ブーシェ1966年製作No.110
ギター文化館ミニコンサート
2016年09月10日

「茨木六弦堂」のHPより。

Re: もみの木(ギター版)

なにわのセゴビアさん、コメントありがとうございます。
ギター版の存在は承知していましたが、今回音源を探すには至りませんでした。北口氏の演奏は以前から時々記事の中で音源を貼っていますが、この演奏は最近アップされたものなのですね。ご紹介ありがとうございます。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)