クリュイタンス&BPO ベートーヴェン交響曲第2番ニ長調


予報通りではあったが、まさかの降雪。関東地方で11月の雪は54年ぶりだそうだ。東京都内ではみぞれ、郊外や関東北部の平野部では場所によって数センチ積もった。気温も下がって一気に真冬の様相。いくらなんでも早すぎるよなあ…。そんなことをぶつくさ唱えながら部屋を暖め、音盤タイム。きのうのベームに続いて今夜も60年代重厚長大路線でいこうかと、こんな盤を取り出した。


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アンドレ・クリュイタンス(1905-1967)とベルリンフィルによるベートーヴェン交響曲集。1957年から60年にかけてベルリンのグリューネヴァルト教会で録音された。当時グラモフォンがベルリン・イエスキリスト教会をしばしば使ったの対し、EMIはグリューネヴァルト教会でのセッションが多かったと聞く。今夜はこの中から第2番を取り出して聴いている。手持ちの盤は十年ちょっと前に出た廉価盤ボックスセット。同じ音源でアラカン世代にはお馴染みの70年代セラフィムシリーズのものもいくつか手元にある。EMI音源のこのセラフィムシリーズシリーズはクリュイタンス&ベルリンフィルのベートーヴェン、バルビローリのブラームスなど、今から考えても魅力的なラインナップだった。惜しむらくは緑色のジャケットだけが廉価盤のチープさを物語っている。

それにしてもこの盤で聴けるベルリンフィルの音は素晴らしい。弦楽群の分厚く重い響きはベートーヴェンに相応しく音楽のそこここにウェイトをのせてくれる。それでいてEMIの録音ポリシーもあってか、中高音のしなやかさも兼ね備えて美しく歌う。木管も金管もやや遠くに定位し、弦楽群とブレンドした響きが部屋に満ちる。ベルギー生まれのクリュイタンスは仏系指揮者ということになっているが、幼少期には父からドイツ語やゲルマン文化の薫陶を受けたという。この録音当時、クリュイタンスのベートーヴェンチクルスは大そうな人気であったというし、仏系指揮者としては初めてバイロイトにも登場している。そんなクリュイタンスがベルリンフィルをしなやかに歌わせ、ときに熱くドライブする。まだカラヤン色に染まる前のベルリンフィルは低弦群のアインザッツが遅め、かつ深く響く。この演奏がもし独グラモフォンでなされていたら、いささかもたれ気味の響きになっていたかもしれないが、EMIの録音はヴァイオリン群の中高域がしなやかかつ解像度が高く、それが深い低弦群の響きにうまくのって素晴らしい響きを形成している。昨年タワーレコードからこのコンビのベートーヴェン録音がSACDでリリースされた。それだけの価値がある名録音の証しだろう。


第2番の音源を貼っておこう。とりわけ美しい第2楽章は12分48秒から。



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No title

セラフィムシリーズ、懐かしいですね。僕も何枚か持っています。先日、久しぶりに人前でギター四重奏を披露しました。ソロはもうダメ、誰かが一緒に弾いてくれるなら、何とかサマになるかな、といった状況です。この時期になると、聖母の御子やバリオスのクリスマスの歌をポロン・ポロンと弾いています。

Re: No title

偶然ですね!私もきょうギター四重奏を楽しんできました。きょうのブログ記事にちょっと書いた通り、近々またお披露目の予定があります。きょう弾いたのはポピュラー系で<涙そうそう><東京ブギウギ><コーヒールンバ>の三曲。その他に再来週予定のイベントではヴィヴァルディとバッハの編曲物も加えて30分ほど弾く予定です。そうそう、時節柄クリスマスの曲も入れる予定です(^^
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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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