ちょい渋のイ・ムジチ



関東地方はきょうも予報ほどの寒さもなく安定した冬型晴天の穏やかな一日だった。 さてさて、ブログ記事を書きながら聴く音盤も、一年ぶりのものもあれば、二十年ぶりのものもあっていろいろだが、年に一度くらい聴きたくなる音楽がある。今夜取り出した盤もそんなものの中の一つだ。


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イ・ムジチによるバーバーやエルガー他の弦楽合奏曲集。1985年の録音。時代はアナログレコードからCD移行の真っ最中。新譜アルバムのレコードリリースが無くなり始めた頃だろうか。この盤も蘭フィリップスの輸入原盤に日本語の解説シートを付す形でリリースされている。たしかバーバーとエルガーの弦楽合奏の名曲が入っているところが気に入って買った記憶がある。収録曲は以下の通り。イタリアあり、アメリカあり、イギリスありのユニークな選曲。 イムジチはいわずと知れたイタリアの弦楽合奏団。60年代から70年代にかけて、イ・ムジチといえばヴィヴァルディ<四季>、<四季>といえばイ・ムジチといわるほどの存在だった。そんなイ・ムジチにとっては、ちょい渋のプログラムだ。

レスピーギ   ; リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲
バーバー    ; 弦楽のためのアダージョ(弦楽四重奏曲ロ短調op.11より)
ニーノ・ロータ ; 弦楽のための協奏曲
エルガー    ; 弦楽セレナード ホ短調op.20

明るさと憂いの同居したレスピーギ、ちょっと珍しい映画音楽作曲家ニーノ・ロータ作曲「弦楽のための協奏曲」、切々たるバーバーのアダージョと、中々いい選曲だ。 エルガーはパーセル以来途絶えて久しかったイギリス音楽における中興の祖をいわれる。ときに近現代的な和声感、ときに穏やかなロマンティシズム、それらが同居する作風。弦楽セレナーデは、その穏やかなロマンティシズムの方を代表する作品だろう。アレグロ・ヴィヴァーチェの指定ながら、どこか憂いを秘めた第1楽章、深い抒情に満ちた旋律が歌われる第2楽章、軽快なフレーズに揺れるうちに、第1楽章の主題に回帰する第3楽章。美しいイギリス音楽の見本のような曲だろう。イ・ムジチの演奏は音響的な美しさに関しては文句なしの出来栄え。より渋めの演奏を聴きたくもなるが、これはこれで十分素晴らしい。


エルガー <弦楽セレナーデ>第2楽章。韓国のアマチュア・オケによる演奏。中々濃いめの味付けだ。


エルガー <弦楽セレナーデ>全曲。


バーバー <弦楽のためのアダージョ> フィンランドの古都;ラハティのオケ。



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ニノ・ロータが純クラシックな曲を書いていたとはちょっとビックリ。

来週月曜日に熊本の仮設住宅に行きますが、客層(?)から考えて、ロータ作「ロミオとジュリエット」他の映画音楽を何曲か携えて行ってきます。
ホントはバッハのフーガとかロジーの組曲イ短調とか弾きたいけどおばちゃんたちには人気無さそう。(笑)

Re: タイトルなし

ニーノ・ロータ本人はクラシック畑の作曲家という意識が強かったそうです。デビューはクラシック作品。交響曲やオペラも書いています。ただ20世紀の作曲家の常として映画音楽にも手を染め、そちらで名を成したというわけでしょうね。
あっ、熊本での演奏活動、どうか楽しんで来てください。
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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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