ストラヴィンスキー ヴァイオリン協奏曲ニ長調



関東地方はこの冬何度目かの降雪予報であったが、ほとんど積もることなく通勤道中もスムース。雪国と違って数センチ積もれば大騒ぎ、30センチ超なら大雪だ。 さて週末金曜日。久々にこんな盤を取り出した。


201701_stravinsky.jpg  201701_Stravinsky_Vcon.jpg


イツァーク・パールマンが小澤&BSOと組んだベルクとストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲。この盤も店頭で買い求めたわけではなく、10年近く前にネットで知り合った方から数百枚を激安箱買いしたデッドストック盤の中に混じっていたもの。1978年、小澤もパールマンも最も勢いがあった時期の録音。今夜はB面に入っているストラヴィンスキーに針を下ろす。

この時期のストラヴィンスキーは、新古典主義への傾倒も自ら転向宣言するほどになっていたという。曲想はその路線のもので、オーソドクスな構成、譜割りと拍節感に近現代の和声感を加えたもの。第1楽章は<トッカータ>と表記されているが、行進曲調のポルカといってもいいほどの軽妙な楽章。第2、第3は共に<アリア>の指示がある。第2楽章は跳躍を伴う旋律、一方の第3楽章は旋律の横の動きが多く、歌を感じる。特に第3楽章の調性、嬰へ短調は同じく♯3つを持つ関係調のイ長調と共にギター弾きには馴染みが深い。ギター曲でこの嬰へ短調に転じるときもそうだが、弦楽器におけるこの調性は厳粛で冷徹な感じを受ける。この第3楽章も同じだ。第4楽章はテンポを速めた技巧的な楽章だが、軽みと華やかさを帯びていて楽しい。
ぼく自身は20世紀の音楽のうち電子音楽さらに実験的な現代曲にはほとんど感度がないが、こうした新古典主義や後期ロマン派の結尾を受け継ぐような曲、あるいはベルクのように12音技法を使いながらも、どこか調性を感じさせる曲は好きだ。19世紀までの音楽とは脳内の刺激される部位が異なるようで面白い。


コパチンスカヤ(1977-)による全曲。バックはアンドレス・オロスコ=エストラーダ(1977-)指揮hr交響楽団(旧フランクフルト放響)。


パールマン&小澤によるこの盤の全曲。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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