ビリー・ホリデイ<レディ・イン・サテン>



早いもので一月最後の週末金曜日。年頭からそこそこタイトな一ヶ月だった。引き続き年度末まであまり気の抜けない状況が続きそうが、まあ程々に頑張りましょうかね。 さて、もう日付が変わる時刻だが、ナイトキャップ代りに一枚、久々にちょっとディープなジャズを。ビリー・ホリデイの有名な盤<レディ・イン・サテン>を取り出した


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女性ジャズ・ヴォーカル数々あれど、やはりビリー・ホリデイは別格ということになるだろう。この盤は彼女が亡くなる1年前のもので、様々に語られることの多い盤だ。ビリー・ホリデイの辛酸と苦渋に満ちた人生はよく知られている。しかし、そうした先入観を持たずに聴いてもこの盤の歌唱にはただならぬ気配がある。しかもその歌声をよそにストリングスのバックは甘美で華麗だ。そのアンバランスがこの盤の不思議な魅力でもある。ぼくはジャズ・ヴォーカルのバックに関してはピアノトリオが好きで、ストリングスのバックはあまり好まない。しかしこの盤は例外だ。どこまでも穏やかで、美しい弦楽の響きにのせてビリー・ホリデイはときに苦しそうに、ときに笑みを浮かべるような表情で歌い上げる。語尾にかかる独自のヴィブラートが彼女の心のひだを映しているように悲しげに響く。A面に最後の収められ、この盤以降ジャズ・スタンダードとしてジョン・コルトレーンほか多くのプレイヤーによって取り上げられるところとなった<コートにすみれを>は取り分け美しい。

夜更けてしみじみ聴きながらこんな記事を書いてはみたものの、明日さわやかに目覚めてこの記事にふれる方は、なんだかなあという感じだろうか。まあ、仕方ないか…それじゃみなさん、オヤスミナサイ。


<コートにすみれを>


<For All We Know>



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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