デュ・プレのベートーヴェン



きのうまでの陽気から一転。朝から冷たい風が吹き抜けた。北日本はまた大荒れらしい。雪が豊かな風土と情緒をはぐくむとはいえ、日々の生活は中々大変だ。関東平野の能天気な冬とは季節のもつ重みが違うのだろうなあ…。そんなことを考えつつ、アラジンストーヴの灯をつけ、こんな盤を取り出した。


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デュ・プレ(1945-1987)の弾くベートーヴェンのチェロソナタ集。少し前から第1番を絞り気味のボリュームで聴いている。デュ・プレ25歳の1970年エジンバラ音楽祭でのライヴ。伴奏ピアノは夫君のバレンボイム。デュ・プレが輝やいていた最後の録音といっていいだろうか。この曲のマイ・ベストはアントニオ・ヤニグロとイェルク・デムスの盤だが、このデュ・プレ盤もときどき取り出して聴く。およそBGMにはなりにくい、生気と熱情と闊達さに満ちた演奏だ。才気あふれる25歳。深々と腰掛けて遠く人生を思うような演奏になろうはずもない。音楽は前へ前へと進み、強烈なスフォルツァンドがこちらの老いかけた心に強く訴えてくる。


バレンボイムとの第3番イ長調。この盤とほぼ同時期のものと思われる。


1969年のドキュメンタリー。デュ・プレ、バレンボイム、パールマン、ズッカーマン、メータ…みんな若かった。10分15秒過ぎからのひとコマは見もの。パールマンはチェロでもいけたんじゃない?15分過ぎから本番開始。シューベルト<ます>



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No title

 私の愛聴はロストロポーヴィチ+リイテルの全集なのですが、時々、ドヴォルザークやエルガーのチェロコンチェルトとともに、彼女のこのソナタも聴きます。デュ・プレのチェロも雄弁ですが、バレンボイムのピアノも同様です。
 バレンボイムの指揮したオーケストラ演奏は、何だかどれもこれも、「ごつこつ」とした演奏にきこえあまり聴きませんが、ピアニスト・伴奏者としての彼の演奏は素晴らしい、というか「凄い」と思っています。
 このチェロソナタもそうですが、ディスカウとの「冬の旅」の伴奏など、本当に凄みさえ感じられます。
 興味深い記事をありがとうございます。

Re: No title

バルビさん、こんばんは。
私はデュ・プレの録音をたくさん聴いているわけではありませんが、バレンボイムとの一連の録音は、若き二人が公私共に輝いた瞬間の記録として貴重だし、他に類を見ないものだと思いますね。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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