ブリーム(G) パガニーニ:グランド・ソナタ イ長調



春一番吹き抜ける一日。キャンディーズのレコードでも引っ張り出そうかとも思ったが、あまりにベタなので取り止め(^^; きのうに続きギターを。


201702_Bream.jpg


数年前に手に入れたジュリアン・ブリームの10枚組ボックスセットの中から<ロマンティック・ギター>というタイトルの1枚。このボックスセットはLP発売時のデザインを使った紙ジャケット仕様というのが一つの売りになっている。実はきょうの盤はオリジナルのLPを持っている。確か1971年高校2年のときに買った記憶がある。録音は1970年とあるので、時期からしても国内盤としては最初にリリースされたときのものを思うが、ご覧の通り今回のCDジャケットとはデザインが異なる。おそらく海外盤と国内盤の違いだろう。タイトル通り以下の初期ロマン派以降のギターオリジナル曲と編曲物が収録されている。

・パガニーニ:グランド・ソナタ イ長調
・メンデルスゾーン:無言歌第6番ト短調Op.19b-6(ヴェネツィアの舟歌第1)
・メンデルスゾーン:カンツォネッタ(弦楽四重奏曲第1番変ホ長調Op.12より)
・シューベルト:メヌエット(ピアノ・ソナタ第18番ト長調D.894,Op.78より)
・タルレガ:ラグリマ(涙)
・タルレガ:3つのマズルカ

中でもLPでA面すべてを使って収録されたパガニーニのイ長調のソナタが当時としては聴き物だった。オリジナルはヴァイオリンとギターのために書かれたが、ここではギターパートにところどころヴァイオリンパートの音を足すなどしてギターソロにアレンジして弾いている。古典期から初期ロマン派の様式の従って書かれたソナタ。パガニーニらしく慰安的で深刻さを持った曲ではないが、クラシックギターにとっては貴重なレパートリーだろう。
ブリームは艶やかな音色と切れのいい技巧で見事な演奏を展開している。第1楽章提示部の繰り返しをし、展開部ではテクニカルなパッセージを難なくクリアしながら盛り上げていく。解釈としてはパガニーニを初期ロマン派と位置付け、ややロマンティックに寄った演奏とぼく自身は聴いた。他の小品類もほぼ同じ路線の解釈で、テンポのゆれ、ポルタメントやスラーなどのギター的演奏技法もほどほどに繰り出している。当時高校生の頃の記憶では、セゴヴィアほど酔っ払わず、ジョン・ウィリアムスほど杓子定規ではなく、伊達男の粋な演奏といった感想を持ったものだが、今回あらためて聴いてやはり同じ印象だった。
原曲のギターパート譜を見ると分かりやすくシンプルな曲だとは思うのだが、大ソナタらしい構成と起伏で飽かずに聴かせるにはある程度のスピード感が必要で相当にテクニカルな曲だ。


8弦ギターを駆使した演奏(ただしこの曲では追加された低音弦2本はほとんど使われていないようだ)で第1楽章。ブリームの録音(1962年とあるのは何かの勘違い?)にインスパイアされたと記されている通り、ブリーム編の演奏をかなり忠実に再現している。ノイマン社のマイクを使っているとのことだが、音が歪みっぽいのはニコンD660のせいかしらん…


ブリームによるこの盤の音源で全三楽章。



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

このソナタ…

ポンセがソナタ6番として全曲編曲しているのですが、いまだ全曲演奏を聞いたことがありません!

セゴビアは2-3楽章のみ、2楽章は編曲者名も書かず!

協奏曲編曲もありますネ❗


Re: このソナタ…

Mazaさん、こんばんは。お久しぶりです。
この曲の第1楽章は中々テクニカルだと思いますね。まあ、セゴビアが弾けないということななかったでしょうが… ついでだから第1楽章も弾けばよかったのにねえ、堂々とポンセ編と題して。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)