モンポウ<コンポステラ組曲>



三寒四温のきょうこの頃。けさの当地は冷え込みMAX。通勤時、車の外気温計は零度を示していてオッタマゲェ~。あすは一転暖かい雨になるとの予報。寒暖の差が大きいのも季節の変わり目の証拠だろう。 さて本日も程々に業務に精励。帰宅後ひと息ついて、こんな盤を取り出した。


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先日のパガニーニのソナタで思い出したジュリアン・ブリーム(1933-)が弾くスペイン近代作品集。1983年録音。もう聴かないからと、知人から譲り受けた数十枚のLP盤に混じっていたもの。収録曲は以下の通り。

 ・トゥリーナ:ファンダンギーリョ Op.36/セビリャーナ Op.29
 ・モンポウ:コンポステラ組曲
 ・トローバ:ソナティナ
 ・ジェラルド:ファンタジア,
 ・ファリャ:讃歌~ドビュッシーの墓のために/粉屋の踊り
 ・オアナ:ティエント

ブリームにとってはいくつかの曲は再録。当時地元英国では彼の50歳の誕生日を記念して、やはり新録音のアランフェス協奏曲との2枚組で発売されたとのこと。名実共に当時のギター界トップに立ち、油の乗り切ったブリーム節が楽しめる1枚だ。

60年代から80年代初頭まで、クラシックギター界のビッグスリーといえば、セゴヴィア、イエペス、ブリームだった。もちろん実力派は他にもいたが、商業的にも代表格でかつコンサートもこなし、世界的なネームバリューがあったのはこの三人だろう。そして、たとえ小さなラジオから流れてくる貧弱な音であっても、この三人の音は一音聴いただけですぐに誰と分かるほど個性的でもあった。ブリームはセゴヴィアよりずっと新しい感覚ながら、いかにもギター的な甘い歌いまわしで見得を切るところもあって、好きなギタリストだった。
この盤でも当時の愛器:ロマニリョスから甘い音色を引き出し、近代スペインらしいロマンティシズムを奏でている。中でもモンポウ(写1893-1987)の<コンポステラ組曲>は彼の数少ないギターオリジナル作品であることにとどまらず、ギターの特性を上手く使い、教会旋法など古風な技巧を織り交ぜた佳曲で、ギターの美しい音色が一層よく映える。


この盤の音源。ブリームの弾くモンポウ<コンポステラ組曲>から前奏曲。


フランク・ウォーレスというギタリストによる全曲。楽器はハウザー1世1931年製とのこと。昨今、こういう右手のタッチは滅多に見かけなくなった。



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No title

こんばんは。
この曲は、ギター趣味の人はみんな好きでしょうねえ。私もです。
ブリームのはCDで所有してましたが、それほど聴いた記憶なしでもっぱら、山下のLPで聴いてました。山下盤が82年録音でブリームが翌年83年なんですね?意外な気がします。
この曲もセゴビアがギターレパートリー拡大のために書かせたもののひとつのようですね。またそのうちギター名曲紹介お願いします。

Re: No title

FM大野さん、こんばんは。チョイとお久しぶり…かな。
山下氏のLPも手元にあります。はっきりした記憶はありませんが、70年代終わりから80年代初頭、この曲は随分人気を得ていたように思います。モンポウはピアノで作曲したものと思いますが、ギターの響きが効果的で、しかもアマチュアでも弾き通せるレベルで…そんなところが人気の理由かもしれません。全体にあまりテンポを遅くせず、ササッっとあっさり弾くのがいいかなと感じています。
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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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