フォーレ チェロソナタ第2番ト短調



三連休最終日のきのうは予定通りAPAチェロの会へ出向き、ヴィヴァルディのチェロソナタ第1番変ロ長調の通奏低音として参加。出番が一番最初だったため、15時半からのリハーサルに続けてすぐに本番。気付けばあっという間に終わっていた(^^; ギターパートは当初カポタスト@1フレットでイ長調で対応しようかと思ったのだが、なんだかカッコ悪いので、変ロ長調フラット二つの原調のまま弾いた。低音旋律はチェロ相方の知人がチェロで受け持ってくれたので、ぼくは和音やちょっとしたおかずを入れる程度で済み、初めての経験ではあったが楽しんで弾けた。出番が終わったあとは他のメンバーの熱演を拝聴。いずれもレベルの高い演奏で三時間の長丁場も飽きずに聴き通した。チェロソナタだけでも、メンデルスゾーン、サン・サーンス、フォーレ、ブラームス、ラフマニノフと名曲が並ぶ様は圧巻。こんなときに、ギター弾きもギター音楽だけでなく、クラシック全般を親しんでおくことの大切さを感じる。 そんなきのうのチェロ三昧のひとときを思い出しつつ、今夜はこんな盤を取り出した。


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ポール・トルトゥリエの弾くフォーレのチェロソナタ第2番ト短調。例の20枚組みボックスセットの中の#15。1974年録音。ピアノはエリック・ハイドシェック。この#15の盤にはショパンとラフマニノフのチェロソナタが併録されている。

フォーレはチェロソナタを2曲残しているが、一般にはこの第2番の人気が高い。第1楽章はせわしく動くピアノの音形にのってチェロのゆったりとしたフレーズを歌う。調性は絶えず揺れ動くが、落ち着きの無さを感じる一歩手前で機能和声的に解決するので、不安さや難解さ感じはしない。第2楽章は有名な<エレジー>を思わせる出だし。淡々と四分音符を刻むピアノの伴奏音形と、付点つきのチェロのメロディーからもうかがい知れるように、これは葬送の音楽。ナポレオン没後百年記念式典に際してフォーレが作った<葬送歌>から取られているという。この曲でもっとも印象的な楽章だろう。第3楽章はふたたび闊達なピアノとチェロの対話。このレベルの曲になるとピアノパートの難易度も高い。古典派からロマン派あたりの典型的ソナタのように、終楽章は景気のいいロンドで終わりという曲ではなく、終楽章も規模の大きなソナタ形式をとり、調性も頻繁に動きながらも、響きの美しさを失わない。ドビュッシー、ラヴェルへとつながる近代フランス音楽の潮流を感じさせる名曲だ。


<追伸>
トルトゥリエのボックスセットは一時期在庫切れだったが、最近また流通しているようで、アマゾンでも入手可能。このセットはトルトゥリエを聴くという意味と同時に、協奏曲、ソナタ他主要なチェロレパートリーが揃うという意味でも貴重。5千円でおつりがくる、もってけ泥棒の最たるもの。


この曲の全楽章。有名な第2楽章は6分05秒から。


第2楽章の音源。



★★追伸★★
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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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