ペルゴレージ フルート協奏曲ト長調



新年度スタート。出勤途中、真新しいスーツに身を包んだ若者をたくさん見かけた。入社式に参加するのだろうか、何人かずつグループになっていささか緊張した面持ちだ。あんなときもあったなあと、四十年近く前を思い起こしつつ、フレッシュな気分にあやかろうと、こんな盤を取り出した。


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モーツァルトやシューベルトより若い、弱冠26歳で夭逝したイタリアの作曲家ペルゴレージ(1710-1736)のフルート協奏曲ト長調。 ミュンヒンガー&シュトゥットガルト室内管弦楽団のコンビとピエール・ランパルによる盤。手持ちの盤は1964年リリースと記されたキングレコードのロンドン盤。録音は60年代初頭か。これも例によって十数年前、出張先の大阪梅田名曲堂で見つけた。 60年代中庸の盤らしくずっしりと重く分厚い盤質。オルトフォンSPUの針を降ろすとクリアかつ密度感のある極上のアナログサウンドが流れてきた。DECCA録音らしく細部もクリアで、弦楽群と独奏フルートの距離感など申し分ない。コントラバスの低い基音もしっかりと聴こえてくる。

同じイタリアのヴィヴァルディやスカルラッティよりも少し年代が下がることもあって、イタリアンバロックの響きを基調としながらも時折古典派の幕開けを感じさせる豊かな曲想にあふれる。こんな夜更けの時間に聴いても違和感がない。これがヴィヴァルディだと、こうはいかないだろう。B面に収録されているコンチェルト・アルモニコ第5番、第6番も素晴らしい弦楽合奏曲。夭折の人気作家ゆえに偽作と称される作品も多く、この盤のライナーノーツでも、収録されたフルート協奏曲、弦楽合奏協奏曲ともにその可能性が否定できないと記されている。但し半世紀も前の記述。その後の研究で様々な確定情報があるようだが、その手のことにあまり興味なく寡聞にして不案内。曲の良さだけ楽しもう。


クラウディオ・バリレによるフルート協奏曲ト長調。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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