バッハ 半音階的幻想曲とフーガ



先回の記事、コンサートの案内を書いておきながら、冒頭に<中止となりました>って、なにそれ?と思った輩もいることだろう。実は昨晩、コンサート案内のつもり記事を書いてアップした、そのほんの数分後に紹介してくれた知人からメールがあって、事情あって中止になるとの連絡を受けたのだ。偶然といえば偶然なのだが、あまりのタイミングに我ながら驚いた。記事を削除しようかとも思ったが、知人とも相談し、団体(東京コレギウム・ムジクム合唱団)と楽曲の紹介として、そのままにしておくことにした。冒頭の<中止となりました>の次第はそんなわけ…
さて、週末金曜日。昼から霞ヶ関へ。仕事がスムースに終わったこともあって少々早めに帰宅。ひと息ついて、夜食テロ迎撃前のひととき、こんな盤を取り出した。


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ウィルヘルム・ケンプ:バッハ・リサイタルと称された1枚。その名の通り、バッハの作品、それもまとまった組曲ではなく、小品に分類される曲を集めたもの。1953年モノラル録音。手持ちの盤は70年代後半に廉価盤で出ていた<ロンドン永遠の名盤シリーズ>の1枚。収録曲は以下の通り。

 1. 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903
 2. コラール・プレリュード BWV659 「いざ来れ、異教徒の救い主よ」
 3. コラール「主よ、人の望みの喜びよ」(カンタータ 第147番 BWV.147より)
 4. 3つのコラール・プレリュード:1)わが心からの望み BWV.727
 5. 3つのコラール・プレリュード:2)もろ人声あげ BWV.751
 6. 3つのコラール・プレリュード:3)喜べ、愛する信者よ BWV.734a
 7. シチリアーノ(フルート・ソナタ 第2番 変ホ長調 BWV.1031より)
 8. コラール「目をさませと呼ぶ声が聞こえ」(カンタータ 第140番 BWV.140より)

このアルバムの聴き物は第1曲<半音階的幻想曲とフーガ>だ。
<半音階的幻想曲とフーガ>…なんとカッコいい曲名だろう。この曲名を目にする度に、3回は小声で唱えてしまう。曲名を唱えるだけで、背筋が伸びそうだ。<東京カテドラル聖マリア大聖堂>と同じくらいカッコいい響きだと言ったら、同感してくれる輩がきっといるだろう(^^;

さて肝心の曲だ。この曲がバッハの傑作の一つだということに、あまり異論はないだろう。前半の長い幻想曲は、まさにその名の通り幻想的かつ即興的に展開する。バッハが思うに任せて自在に即興で弾いたフレーズをそのまま書き落としたのではないかと思ってしまう。前奏曲とフーガと同じ形式ながら、添え物的な前奏曲には収まりきれないほど壮大なファンタジア。それは続くフーガがむしろ小規模なのではないかと感じてしまうほど。もちろんフーガは期待違わず壮麗だ。ケンプの温厚な弾きぶりは、録音の古さもあって少々インパクトには欠けるだろうか。しかし、これがこの人の身上。マイルドなモノラル録音で聴くのも相応しい。


この盤のケンプの演奏。


グールドによる前半の幻想曲部分の演奏。グールドはこの曲のフーガ部の録音を正規盤としては残していない。理由は単純、この曲が好きではないのでそうだ。


ギターによる演奏。当代きってのテクニシャン:ホルヘ・カバレロ。


ヴァイオリン独奏による演奏。上手いなあと思っていたら、ナンドール・セデルケニというハンガリーの名手。大阪センチュリー交響楽団のコンマスも務め、近年もしばしば来日している様子。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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