フンメル ピアノ協奏曲集



天気図を見ると日本の南には前線が東西に連なり、まるで梅雨時のよう。何となく当地の今年の梅雨入りは早そうな気がするがどうだろう。さて、週明け月曜日。本日も程々に働き、定時に退勤。いつもの日常…。ひと息ついてブログの古い記事を見ていたら、こんな盤を見つけ、久々に聴くことにした。


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ヨハン・ネポムク・フンメル(1778-1837)のピアノ協奏曲を収めたナクソスの盤。
チャン・ヘーウォンという韓国人女性がソロを弾き、タマーシュ・パール指揮ブダペスト室内管弦楽団がバックを務める。ナクソスがまだ今ほどに市民権を得ていなかった頃、1987年の録音。フンメルの5曲ある番号の付されたピアノ協奏曲のうち第2番と第3番のいずれも短調の作品が収められている。

先日アップした私家版年表でも確認できるように、フンメルはベートーヴェンとほぼ同時期の作曲家。ウィーン古典派の最後期、ロマン派へ移行する時期に活躍した。ハイドンのあとを受けてエステルハージ家の宮廷楽長に任に就き、ベートーヴェンはもちろん、メンデルズゾーンやショパンとも交流があり、当時ヨーロッパでの実力・人気ともベートーヴェンと二分したというから巨匠の一人といっていいだろう。その大物ぶりに比して現代での知名度、人気はいま一つといわざるを得ない。そういう先入観を横において、あらためてこの盤の2曲の協奏曲を聴くと、いずれも30分を要する堂々とした構成、短調らしい劇的な展開等、これが中々素晴らしい。

第2番イ短調の第1楽章は序奏なしで冒頭からキャッチーな短調の主題で始まる。古典的構成と穏やかなロマン派初期の肌合いが心地いい。ベートーヴェンほどの展開力はないが、第1楽章だけで16分を要する規模は当時としては大きい方だし、数々の魅力的なフレーズや経過句は十分美しい。ピアノ独奏部分の扱いにも中々テクニカルだ。第3番も冒頭から魅力的な短調フレーズが連続する。かなり斬新な和声もみられ、メンデルスゾーンの作風を思わせる初期ロマン派テイストの佳曲。第2楽章ラルゲットには美しいホルンのアンサンブルによる長い導入部があって印象的だ。


第2番イ短調全曲。第3楽章(20分過ぎから)の導入部はショパンを思わせる。


第3番ロ短調全曲。第2楽章の美しいホルンのアンサンブルを伴った導入部は16分55秒から。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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