カザルス<ホワイトハウスコンサート>



五月も半ばを過ぎた。きょうの関東は、東北では<やませ>と呼ばれる北東からの冷たい風が入り込み、日照なく気温上がらず。夜半近くになったこの時間も少々肌寒い。冷蔵に入っていた麦茶をレンジでチンして一服。アンプのスイッチを入れ、こんな盤を取り出した。


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パブロ・カザルス(1876-1973)が1961年秋、時のケネディ大統領に招かれて行なわれたホワイトハウスでのコンサートライヴ。モノクロの印象的なジャケット写真を見ると、中央にケネディー大統領、またこのジャケット写真では切れてしまっているが、夫人のジャックリーヌも写っている。この盤についてはこちらに詳しい。収録曲は以下の通り。

 1. メンデルスゾーン;ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 作品49
 2. クープラン;チェロとピアノのための演奏会用小品
 3. シューマン;アダージョとアレグロ 変イ長調 作品70
 4. カタロニア民謡(カザルス編);鳥の歌

この演奏には学生時代からFMをエアチェックしたカセットテープで親しんでいた。手持ちの盤は80年代前半に再発されたLP盤だ。久々に針を落として、かつて聴き親しんだ懐かしい音がスピーカーから流れてきた。モノラルながら鮮明な音、そして愛器ゴフリラーから繰り出される立ち上がりのいい、しかし深みある音が素晴らしい。

いずれも一時代を成した演奏であり、ピアノのホルショフスキー、ヴァイオリンのシュナイダー共々、解釈がどうの、技術がどうのという言葉を差し挟む余地もなく、そういう気持ちにもならない演奏だ。熟練の老年に達したこのトリオが歌い上げる若きロマンにあふれるメンデルスゾーン、仏人チェリスト:バズレールがチェロ用に編曲したクープランの演奏会用小品、いずれも味わい深い。特にクープランは出だしのプレリュードからカザルスのチェロが悲しみをたたえた音で響く。
そして最後の曲『鳥の歌』。いつも冷静に聴こうと思うのだが、当時84歳だったカザルスの震えるような、しかし渾身の力を込めたボーイングと、低いうなり声と共に、ついぞ帰ることのなかった故郷カタローニャへの想いのせた曲の運びに、いつも心打たれる。


この盤の音源。


多分ホワイトハウスでのコンサートと同時期、60年代前後のものと思われる映像。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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