レオ・ブローウェルのギター



週末金曜日。今週もボチボチやりましたよ。ふ~っ プレミアムなんたらでもないので、定時に退勤。帰宅後ひと息ついて、部屋の片付けなどしながら音盤棚を眺めていると、封を切っていない未聴盤を発見。ああ、コレあったよね、スマンスマン…とこんな盤を取り出した。


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レオ・ブローウェル(1939-)が弾く現代ギター作品集。1972年録音。手持ちの盤は数年前にタワーレコードが企画するヴィンテージ・コレクションとして出たときのもの。オリジナルは独グラモフォンで、初CD化かつ日本初発売とのこと。収録曲は以下の通り。

1. シルヴァーノ・ブッソッティ:ララ
2. モーリス・オアナ:もし朝日が昇ったなら・・・
3. ジュゼプ・メストレス・クアドレニ:ギターのための前奏曲
4. ジローラモ・アリーゴ:ギターのためのセレナード
5. レオ・ブローウェル:永劫の螺旋
6. クリストバル・アルフテル:コデックスI
7. フアン・ブランコ:コントラプンクト・エスペシアル III-c

レオ・ブローウェルはギター弾きにはお馴染みの名前…ではあるが、実際に作曲家・演奏家としての認知度はこの盤の録音された70年代辺りに比べると、昨今は低いのではないだろうか。 ブローウェルは1939年にキューバのハバナに生まれ、恵まれた環境の中で音楽教育を受けた。20歳でジュリアード音楽院に入って作曲法を学んでいる。ギター奏者としても幼い頃から父の手ほどきを受け、その後もイサーク・ニコラという名教師にもついて腕を上げた。16歳のときにはギター曲<組曲第1番>を作っている。作曲家と演奏家の二足のわらじを履いたブローウェルは60年代後半から70年代初頭にかけていくつかの録音を残している。<現代ギター作品集>と題されたこの盤は、ブローウェルがギタリストとして、また作曲家、取り分け現代音楽の作曲家として名を成し、高い評価を受けた時期に録られたものだ。

ギターという楽器はもっともポピュラーな楽器の一つだが、その多彩な音色表現や特殊奏法など、現代音楽の求めに高いレベルで応じるポテンシャルをもった楽器の一つといえる。今ではあまり演奏される機会のない収録曲はいずれも70年代初頭の、今と比べると現代音楽への指向がまだまだ力を持っていた時期のもので、そうしたギターの<意外な>一面を縦横に駆使して多彩な表現を聴かせてくれる。中ではモーリス・オアナの<もし朝日が昇ったなら>と、ブローウェル自作の<永劫の螺旋>がよく知られる。 60~70年代は現代音楽に傾倒したブローウェルだが、その後は調性感の強い佳曲も残し、<11月のある日><黒いデカメロン>は今どきのギター弾きにもよく知られる。残念なことにブローウェルは80年代に指を痛め、演奏活動からは身を引いてしまった。現在は指揮活動がメインのようだ。


この盤の音源でブローウェルの自作自演<永遠の螺旋>


ブローウェルの出世作ともいえる<舞踏礼賛> ストラヴィンスキーへのオマージュとして作曲されたという。現代のコンサートでもよく取り上げられる。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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