ベートーヴェン交響曲第8番ヘ長調



梅雨入り以降、晴れ間が続いていたが、きょうは終日小雨が降ったりやんだり。この時期らしい一日だった。さてさて今月で一年も半分。公私とも可もなく不可もなく。淡々とした日々。きょうも程々に働いて帰宅した。 ところで先日、知人と話をしていた際、ベートーヴェンの交響曲で一番好きなのは何番かという話題になった。真剣に考えるほどでもない茶飲み話なのだが、ふと「今なら8番かな」と答えたのを思い出し。今夜はこんな盤を取り出した。


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サイモン・ラトルとウィーンフィルによるベートーヴェンの交響曲全集。2002年の4月から5月にかけ、ウィーンフィルの本拠地ムジークフェラインでライヴ録音されたもの。元々EMIから出ていたが、EMI身売りに伴い、ジャケットにはWARNER CLASSICSのロゴが入っている。このラトル&VPO盤はライヴとして短期間にまとめて録られたこと、またベーレンライター版が使われたことなどが話題になった盤で、例の石原俊著のオーディオ本でも、同著発売当時(2005年)のベートーヴェン演奏の代表として、またオーディオ的リファレンスとして取り上げられていたもので、ムジークフェラインの音響を生かした高音質でも評価されていた盤だ。
2年程前、ヨドバシアキバのタワーレコードで叩き売られていたのを見つけ、値段はともかく、日頃古めの録音ばかり聴いていて、たまには時流にのるものいいかなあと思っていたこともあって手に入れた。手元にあるベートーヴェン交響曲全集はかるく十種を超えるが、もっとも新しいのがジンマン&チューリッヒトーンハレ盤(1997-98年録音)、高関健&群馬交響楽団盤(1995年録音)あたりで、21世紀の録音はこの盤が唯一だ。今夜はその中から「今なら8番」ということで、7番と8番が収録されている盤を取り出した。

この全集はこれまでにひと通り全曲を聴いたが、ひと言でいえば、やはり面白い演奏だ。リリース当時、賛否両論大いに物議をかもしたのもうなづける。ウィーンフィルは極上の音響、ライヴのハンディキャップを感じさえない録音と仕上がり、そして何よりラトルの仕掛けがあちこちで新鮮な響きをもたらし、飽きさせない。そんな中にあって、第8番の演奏は比較的オーソドクスなもので、テンポ、解釈共に従来の演奏様式からそれほどかけ離れたものではない。ノンヴィブラート、短めのフレージングといったピリオドスタイルの片鱗もうかがえるが、過激なものではない。ウィーンフィルの明るい音色と、ラトルの明快な解釈が、この8番にはよく合っていて実に爽快。すこぶる前向きな気分になる。またこの曲でベートーヴェンが仕組んだギミックが明快に提示され痛快この上ない。


この盤の音源。第8番第1楽章。提示部が終わり、4分過ぎから展開部へ。特に4分45秒過ぎから1分間余りの佳境は、いかにもベートーヴェンらしい展開。単純な音形を執拗に繰り返しがらも、転調とディナーミクの変化とで緊張MAXとなる。

◆全楽章はこちら◆

洗足学園大の小編成オケによる演奏。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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