タンスマンのギター曲


週明け月曜日。本日も業務に精励し、定時に退勤。ちょいと寄り道して8時過ぎに帰宅した。ひと息ついて渋茶を一杯。梅雨のこの時期、暑いほどではないが、湿度高くむしむしするとき、新茶の爽やかさは格別だ。さて、週明けの晩には何を聴こうかを思案し、こんな盤を取り出した。


tansman_segvia.jpg


1990年前後にアンドレス・セゴビア(1893-1987)のMCA録音をCD復刻したセゴビアコレクションの中の第7集。アレキサンドル・タンスマン(1897-1986)の代表作を中心にした中々よい選曲の1枚。収録曲は以下の通り。

 前奏曲~組曲<ショパンを讃えて>より (タンスマン)
 カヴァティナ組曲 (タンスマン)
 ポーランド組曲 (タンスマン)
 亜麻色の髪の乙女 (ドビュッシー)
 セゴビア 作品29 (ルーセル)
 三つの小品 (タンスマン)

タンスマンはセゴビアと同時代人で交流も深く、そのギター作品の多くがセゴビアのために作曲された。新古典主義的な手法とポーランドの民族的要素とを併せ持つタンスマンの作風は聴いても弾いても楽しく、CDと一緒に写っている「ポーランド風組曲」の楽譜は学生時代に手に入れて弾いていたもの。組曲「カヴァティーナ」の終曲;ダンツァ・ポンポーザ(華麗なる舞曲)も70年代に音楽之友社から出ていたセゴビアアルバムで親しんだ懐かしい曲だ。「ポーランド風組曲」には、その名の通りマズルカやポロネーズといったタンスマン自身の出身地でもあるポーランド由来の舞曲形式の曲が散りばめられ、素朴なメロディと、ときに近代的な和声がバランスしてヨーロッパのやや辺境へのイマジネーションをかき立ててくれる。
この盤でも聴かれるセゴビアの太くたっぷりとしたトーンや随所にみられるポルタメント、テンポ・ルバートは19世紀的ロマンティシズムを引きずっていると言われる。しかしこうしてあらためて聴いてみると全体のテンポ感は思いのほか正確できっちりしているし、決めどころの和音やスケールでの切れ味も十分。その昔感じていた「酔っ払ったような」印象はない。セゴビアの演奏が変わったわけでもなく、聴く側のこちらが変わったのか、セゴビアの懐深さが分かるようになったのか…。いずれにしても唯一無二のセゴビアトーンを楽しめることと、選曲の良さからもよいアルバムだ。


カヴァティーナ組曲の楽譜付き音源。ギター弾きにはお馴染みの譜面だが、他の楽器愛好家にはギター曲の楽譜はこんな感じというサンプルにどうだろうか。音源はどうやらこちらのもの⇒ホルヘ・カヴァレロの演奏のようだ。カヴァティーナ組曲は民族色の色濃いポーランド風組曲に比べると、新古典主義の色合いが強いクラシカルな曲想。演奏上の難易度もポーランド風組曲より高い。



ポーランド風組曲。例のGSIの動画。組曲を構成する各曲がプレイリストになっていて、それぞれ異なる名器で弾いている。


セゴビアの弾く<三つの小品>



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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