タランテラ



早いもので六月も下旬。当地関東地方は昨年の今頃同様、雨が少ない。きのうはところによっては激しく降ったが、しとしと続く降り方ではなかった。一方気温と湿度はじわじわ上昇中。きょうも蒸し暑い一日だった。
先日、観るともなしにつけていたテレビで、今春慶應の中等部に入学して話題になった芦田愛菜ちゃんが出ていて、なんと部活はマンドリン部に入り、ギターを弾き始めたと聞いた。う~ん、今どき渋すぎやしなか…と思いつつ、アラカンおやじも刺激され、今夜は平日にはめずらしくギターを取り出した(^^;。 先日の通勤車中で聴いていたNHKFMきらクラで<タランテラ>が話題になっていたのを思い出し、そういえば的にヨーゼフ(ヨハン)・ガスパール・メルツ(1806-1856)のタランテラを少しさらった。


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メルツは19世紀の古典ギター黄金期にあって、そのロマンティックな作風から人気が高い。ソルやジュリアーニより少しあとの世代で、時代的には初期ロマン派。ソナタなどの古典様式の曲ではなく、曲にもタイトルが付くようなロマンティックで幻想的な曲が多い。ギター界のメンデルスゾーンといわれることもある。<タランテラ>は彼の代表作の一つである<吟遊詩人の調べ>作品13に入っている。手元には京本輔矩編の楽譜もあるが、時代の雰囲気も味わいたいので、例によってBoijeコレクションの楽譜を広げた。

楽曲としてのタランテラはよく知られている通り、毒蜘蛛タランテラに噛まれると、その毒で踊り狂い死に至るとの言い伝えから3/8または6/8拍子の急速調をとる。ブルクミュラーの練習曲に始まり、メンデルスゾーン、ショパン、シューベルト他、多くのロマン派作曲家がタランテラを書いている。メルツのタランテラもセオリー通りに出来ていて、イ短調の見かけは比較的やさしい譜づらながら、中々演奏効果が上がる曲だ。弾いていても気分がいい。中級者レベルであれば初見で通せると思うが、タランテラらしい狂乱にはある程度のスピード感とディナーミクの段取りが必要だ。 うっとうしい梅雨の時期の暑気払いに、タランテラ…中々よろしいかと。


メルツのタランテラ 快演! 19世紀ギター(レニャーニモデル)のレプリカ。ネックヒール部に弦高調整用のネジが見える。


マウロ・ジュリアーニ(1781-1829)のタランテラ。名手スタロビンに演奏。メルツより難易度は低い。楽譜はこちらの13曲目


ギター曲のタランテラでもっとも有名なのはこの曲かもしれない。カステルヌウォーボ・テデスコ(1895-1968)のタランテラ。学生時代に少々かじったなあ…


タランテラは昔も今もイタリアの国民的ダンス。さあ、みんな踊ろう!



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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