無印良品BGM集



喫茶店がカフェと呼ばれるようになったのはいつ頃からだろうか。スターバックスコーヒーが日本で人気になり始めた2000年頃からか。もともとはカフェの日本語訳が喫茶店だったのだろうから特に不思議はないのだが、喫茶店とカフェでは言葉から受けるイメージがかなり違う。喫茶店が昭和テイストなら、カフェは21世紀、平成のイメージだ。喫茶店からは薄暗い空間とタバコの煙り、素っ気無い白の器を連想するが、カフェは明るく清潔な空間と洗練されたカップ&ソーサーが浮かんでくる。今どき「サテン行く?」と言っても通じないかもしれない。 今夜はそんなことを思いながら、こんな盤を取り出した。


201706_MUJI_BGM.jpg


無印良品のBGM集。このアルバムは無印の店舗用BGM用に収録され、実際に店で流していたところ評判がよくてCDとして一般発売にいたったようだ。写真のセットは、そのNo.2からNo.11までをコンパクトにパッケージングしたもので、近所のショッピングモール内に入っている無印の店で買い求めた。

パリ、シチリア、スコットランド、プエルトリコ、アンダルシア、スウェーデン、アルゼンチン、ハワイといった世界各地の現地ミュージシャン、それもほとんど無名といってよいメンバーの演奏が収められている。どちらかといえば、やや辺境の地のマイナーな演奏と言える。しかし現地のカフェやバーで日常的に奏でられているのはこんな演奏に違いない。中ではアルゼンチンのブエノスアイレスで収録されたタンゴ集No.10や、パリのメトロミュージシャンによるNo.2、明るいイタリアの空を連想するマンドリンの響きも軽やかなNo.9などがお薦めだ。ぼくはNo.10のタンゴ集をよく聴く。哀愁に満ちたバンドネオンやピアノの音を聴くと、かつて南米のパリと称されて繁栄を極めたブエノスアイレスの下町の様子が目に浮かんでくる。
ぼくはボックスセットを買ったが、ばら売りの中から好みのものを一つ二つと選んでコレクションしていく方が楽しいだろう。ばら売りのCDには収録地の様子を写したブックレットが入っていたはずだ。休日の午前中、とりあえずの用事を済ませ、こんなアルバムを聴きながら珈琲を淹れれば、自宅カフェの出来上がりだ。

…と書きながら言うのもナンだか、実のこころぼくは「おしゃれな」カフェより、昭和のにおいがしてくるような路地裏の喫茶店を好む。カフェだけでなく音楽も「おしゃれ~!」がつくと何だか「幸せ100%」という感じがして、少々居心地が悪い。おしゃれなカフェで素敵な彼女とデートするより、路地裏の名もない喫茶店でちょっと訳ありの女と幸せばかりでない話をする方がイマジネーションがわく。まあ、どちらもかなわない現実なので、どうでもいい話ではありますが…


17曲からなるプレイリスト。



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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