ザンデルリンク&SKD 1973年東京ライヴ モーツァルト;ハフナー交響曲ほか


きょうは神奈川の大船まで出張。朝、何の考えもなくコートを羽織って出かけたが、終日小春日和の陽気でずっと小脇にかかえたままだった。ひと月後には桜の便りを聞く時期になるわけだから、そろそろ冬支度ともお別れか。


ザンデルリンク&SKD 1973年東京ライヴ Vol.2   ザンデルリンク&SKD 1973年東京ライヴ 全3枚


さて、生暖かい陽気にいささか鬱々として昨晩は武満徹を聴き、今夜あたりはストラヴィンスキーのハルサイかと自分で見積もっていたが、どうもそんな気にもなれず、音盤の棚をざっと見渡してクルト・ザンデルリンクとシュターツカペレドレスデン;SKDによる1973年東京でのライヴ盤を取り出した。少し前に同じ1973年東京ライヴの別の盤を取り上げた。今夜の盤はその続編だ。手元にある1973年10月18日と31日の東京でのライヴを収めた盤3枚のうち今夜聴くVol.2には、モーツァルトの交響曲第35番ハフナーとベートーヴェンの8番、それとワグナーのマイスタージンガー前奏曲が収められている。
前回の記事でも書いたように、まずSKDの響きの立派さと美しさに感嘆する。モーツァルトは今からみれば一昔前の大編成オケによる演奏だが、こうした素晴らしいオケで聴くと時代様式だの本来の姿だのといった議論が一体何だというのだといった気分になる。20世紀の現代オーケストラの磨き上げられ鍛え上げられた音色とアンサンブルに文句の付けようなどない。それほどSKDは素晴らしい。ハフナーの終楽章プレストの堂々たる曲の運びなど、聴いていてぞくぞくとしてくる。
ベートーヴェンの8番もしっかりとした低弦群の響き、ティンパニーの強打など実に構えの大きな演奏だ。そして時折り響き渡る木管群のチャーミングな表情が、構えが大きくシンフォニックな構成の中でよいアクセントになっている。何気なく聴き流しがちな第3楽章メヌエットもレガートが効いていて流麗で気品に満ちている。終楽章もスケール大きい展開だが大編成の鈍重さを感じさせない。

1973年といえば日本では第1次オイルショックに見舞われ、スーパーにはトイレットペーパーを買い求める人々の列が出来た年だ。ぼくは浪人生活を送っていたこの年、カラヤン&ベルリンフィルも来日してNHKFMでは大木正興氏(懐かしい!)の解説でライヴ中継されたのを覚えている。その後70年代後半から80年代には海外オケの来日ラッシュが始まる。1970年のセル&クリーヴランドといい、このザンデルリンク&SKDといい、実力ある指揮者とオーケストラがようやく日本で認知され始めるきっかけとなった来日演奏として貴重な記録だ。

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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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