NHKBSプレミアム<美の壺>ギター特集
先日、懇意にしているギター製作家:田邊雅啓さんからメールがあった。
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与太さん、こんばんは。
毎週金曜日午後七時半より、BSプレミアムにて『美の壺』という番組があります。来週21日はギターが特集で、私もクラシックギターの製作家として、短時間ですが、出ることになりました。もし可能ならば見て頂けると嬉しいです。実演等は準備の成果もあり。良い出来と思いますが、コメントはうまく話せずにボツになったか、ナレーターか、代弁してくれているのではと思います(^^;
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…とのこと。<美の壺>はぼくもちょくちょく見る番組の一つ。定かではないが、楽器が取り上げられるのは初めてではないだろうか。番組HPには「クラシック・ギターからエレキ・ギターまで、使いやすさや豊かな音を求めた独特のフォルムを紹介。杢(もく)と呼ばれる模様を持つ、貴重な木材を使ったものや、精緻な貝の装飾など、芸術の域に達したギターが勢ぞろい!日本各地のギター工房でギターの造形美に迫りながら、ギタリストの村治佳織と渡辺香津美が、演奏とともにギターの美しさを語る。」とあった。番組紹介のショートムービーには村治佳織がトーレス(おそらく)を弾く姿も…。
美の壺「ギター」
http://www4.nhk.or.jp/tsubo/x/2017-07-21/10/19686/2418231/
ギターに馴染みのない方は意外と思われるかもしれないが、装飾性という観点からみると、ギターは楽器の中で最も見どころのあるものの一つだ。弦楽器という枠組みでみても、機能美に徹したヴァイオリン族とは対照的に、ギターは古来、様々な意匠性のある装飾が施されてきた。おそらく今回の番組では、その辺りにスポットを当てたものになるだろうと、楽しみにしている。
そんなこともあって、三連休最終日の日曜日のきょう、ことのついでに今手元にある楽器の装飾、とくにサウンドホール周りの通称ロゼッタといわれる部分の写真を撮ってみた。様々な色や模様は1mm以下の細かな木片が組み合わされて出来ている。日本の箱根細工と似た技法だ。その昔、何も知らないガキの頃は、印刷したラベルでも貼ってあるのかと思っていた(^^; 昨今は、デザイン、色合いとももっと意匠性にこだわったギターもあるが、ぼく自身は伝統的で地味な木質系デザインが好みだ。
サイモン・マーティー:2006年


ゲルハルト・オルディゲス:2008年


ホセ・ラミレス3世:1978年


ヘルマン・ハウザー3世:2006年


英チャペル社:1860年代
こちらは貝殻を使った螺鈿。胴周りの白いパーフリングは鯨の髭。




以下は美の壺に出演予定の田邊さんのマイギター。どこもかしこも高い工作精度で作られていて、いつ見ても惚れ惚れする。もちろん音も極上だ。







ロゼッタの作成
ギターの製作を10分で紹介
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