クイケンのバッハ無伴奏



関東地方は予報通りの猛暑日。東京都内では37℃超え。それでも湿度が低かったからか、ジメジメした暑さではなかったのが救いだった。あすは気温少々下がるも湿度上昇とのこと。あさっては休日につき、もう一日何とか乗り切ろうか…。さて、そんな呑気な天気話をつぶやきながら、一日終えて一服。ちょっと必要あって、こんな盤を取り出した。


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シギスヴァルト・クイケン(1944-)の弾くバッハの無伴奏バイオリンの作品集。ソナタとパルティータの計6曲が収録された盤。1999~2000年の録音。十年ほど前にちょっとしたいきさつがあって、ある古楽リコーダー奏者からいただいた。 説明をするまでもないだろうが、シギスヴァルト・クイケンは有名なクイケン三兄弟の真ん中。三兄弟は揃って古楽分野で活躍している。ぼくは古楽ファンでもピリオド指向でもないので、彼の盤はこれが唯一手元にあるだけだ。にもかかわらず、バッハの無伴奏を聴くとき、他のいくつかの盤よりもこの盤を手にすることが断然多い。

この盤、まず録音が素晴らしくいい。さすがは伝統を誇るDHM独ハルモニアムンディ。透明感にあふれ、ヴァイオリンの音だけでなく周りの空気までも澄み切っているように感じる。ナチュラルなエコーも十分効いていながら細部もあいまいにならずよく聴こえる。ピリオドスタイルというと門外漢のぼくなどはやや過激な表現やモダンとかけ離れた奏法と音響をイメージするが、このクイケンの演奏はそうした違和感がない。ライナーノーツによれば使用楽器はジヴァンニ・グラツィーノ作。弓も当時のオリジナルとある。さきほどからソナタ第3番ハ長調BWV1005が流れているが、第2楽章フーガのテンポは落ち着いているし、続く第3楽章のラルゴも急がずもたれずで実に好ましく美しい。そして、こうして久々にバッハ無伴奏ヴァイオリンをこの演奏で聴くと、まさに心洗われる思いに至る。


この盤の音源でBWV1005のラルゴ。あまたあるバッハの曲の中でも最も美しい旋律の一つだろう。


パルティータ第2番ニ短調。CDに比べると、少しくすんだような音調。おそらく実際の音はこちらに近いのかもしれない。


クイケンはヴィオラ・ダ・スッパラ(ヴィオラポンポーザ)も器用にこなす。チェロ組曲第1番のプレリュード。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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