夏の夜の妄想



八月も今週でおしまい。今月で夏が終わるわけではないが、なんとなく安定を欠く夏。不純な天候ばかりが報道される。これも夏型気圧配置が弱いことに起因するようだ。しっかりせえよ、太平洋高気圧! さて週明け月曜日。今夜は夏の夜の妄想を…

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しばらく、いや随分前からアンプ選びでしゅん巡している。
現有のラックマンL-570に特段不満はない。一昨年、予防保全を含むメンテナンスパックも施したから、当面不具合が発生することもないだろう。とはいえ、さすがに発売から四半世紀以上を経過している。そろそろ人生の行く末を考える歳になったこともあり、これからの人生黄金期の二十年(実態はそんなバラ色とは程遠いが)を共に安泰に過ごせるかどうかを考慮すると、バブル期の贅沢な設計思想で作られているとはいえ、ぼちぼち退役も考慮しないといけないと考えている。ダメになったらそのとき考えればいい、アンプがなくなるわけでもなし…。その通りではあるのだが、アンプの入替えはスピーカのそれとは違って音質が180度変わってしまうようなリスクは少なく、浮気をしても痛い目にあうリスクが少ない。つまりオーディオとしてのお楽しみ的要素が強い。音そのものが廉価モデルとさほど変わりなくても、デザイン、操作感覚、存在感などが選択の基準になるのも、道楽のお楽しみが由の世界だからだ。

この手の妄想の前提として、ひとまず懐事情は横に置くことにして…
現有機のレベルから考え、候補はプリメインの上位モデルかセパレートへの移行を考えている。次にどのメーカーにするかだ。同じラックスマンで行くのが妥当なのだが、ラックスマンのプリメイン上位機種に少々不安があることから、世評ではまったく異なる音質キャラクターのアキュフェーズを本命としている。プリメインならE-600(この機種はおそらく今秋モデルチェンジされるだろう)。セパレートならパワーアンプA-47+プリアンプC-2450(このプリアンプは出たばかりの新製品)が候補。このクラスのプリアンプにはレコード再生用にAD-2850というフォノモジュールが用意されている。優れたモジュールのようだが、価格もそれなり。フォノモジュールだけで国産の中級プリメインアンプが買える。プリアンプを一つ下のモデルC-2120にする手もあるが、こちらはオプションのフォノボードが現有のL-570より確実に見劣りしそうで悩ましい。もちろんそれぞれの機種のひとつ前くらいの中古という選択もアリだ。

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アキュフェーズは手堅い設計思想と継続的メンテナンスとで国内外オーディオマニアの強い信頼を得ているメーカー。外見デザインも安易に変えない。しかし、客観的にみると年商二十数億の小規模メーカー。大企業の一部門であれば真っ先に整理対象になりかねない規模だ。市場拡大がそうそう望めない本格オーディオの世界にあって企業活動の維持には苦労していると推察する。それが証拠に、安易なモデルチェンジはないというアキュフェーズの各モデルではあるが、実際はいずれも4~5年周期で確実にモデルチェンジをし、同時に価格もアップしている。モデルチェンジに際しては「最新の技術を投入し…」「全面的に見直し…」というふれこみがもちろん付くが、多くがマイナーチェンジの域を出ない。大きな技術変革は10年に一度くらい。最近でいえば、音量調整にAAVCと称する技術(入力信号を電圧一電流変換。その後必要なレベルに応じて電流加算したのち再び電圧レベルに戻す方式)くらいではないだろうか。それに加えて周辺技術として、音量ボリュームにメカとセンサーを組合せた操作感覚に優れたデバイスを投入したこと、スピーカへの接続回路の開閉を機械式接点のリレーからMOSFETの半導体スイッチに変えて信頼性とダンピングファクターを向上させたこと、小信号回路をパラレル動作させてSN比を改善したこと…くらいだ。アナログオーディオの主要回路に関しては、すでに技術革新はほとんどない証左ともいえる。そんなアキュフェーズではあるが、やはり日本オーディオ界でのリファレンスであることに違いはなく、数年ごとのマイナーチェンジと価格アップも、アキュフェーズ存続のための応援費用と考えるのが妥当だ。

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気になるメーカーは他にもある。
漆黒のフロントパネルにブルーアイズのマッキントッシュの存在感はどうだ。過去何度か身売りを繰り返して経営主体は変っているようだが、そのデザインと音質のポリシーはアキュフェーズ以上に一貫している。こちらも数年ごとにモデルチェンジをし、価格もアップしている。プリメイン上位機種は最近MA9000がリリースされた。しかし45キロを超えるその重量は、衰え行く老体を考えると諦めざるをえない。そこまで考えるなら、マークレヴィンソンやクレル、ジェフローランドはどうか。いや、いくつかの国内ガレージメーカも個性的な製品を出している等々。おっと、球アンプを自作という道もあるが、小学三年のときからラジオ工作で真空管と付き合い、三球ラジオ(三球・照代にあらず)からオールウェーブ受信機にSSB送信機、各種アンプと十分遊んだので、もう球はいいかなと。

オーディオ選びで悩んでいます…という質問に対して<識者>から必ず出てくる答えが「試聴してご自分の耳でよいと思いものをどうぞ」というものだ。その通りだろう。しかしスピーカならともかく、ことアンプに関して、音質の良否、自分の好みとのマッチング等、静寂良質な試聴室であっても判断できる自信はぼくにはまったくない。従ってアンプに関しては、もっぱら機能と面構え、操作感覚で選ぼうと考えている。アンプは見た目が100%。でも35億も存在しない…こうして妄想はいつ果てることなく堂々巡りを繰り返す。

横浜に本社工場があるアキュフェーズ社。誠実な日本のメーカイメージそのものだ。


マッキントッシュMA9000



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