グールドのブラームス



9月に入って一週間。肌寒いほどの日が続いている。また暑さが戻るだろうと思っているうちに、彼岸の頃を迎えてしまうかもしれない。不順な夏で終わりそうだが、秋は秋らしくなってほしい…と、そんなことを思いつつ、秋かぁ…やっぱ秋はブラームスだよなと、こんな盤を取り出した。


201709_Gould.jpeg 201709_Gould_JB.jpg


グールドの弾くブラームスの間奏曲集。東京オリンピックの5年前、1960年秋に録音されている。グールド28歳の秋。この盤はブラームスの間奏曲に新たな光を当てた演奏として古くから知られていた。ぼくは最初CDで聴いたが、手に入れたCDはバラードやカプリツィオと、ごった煮の酷い編集だったこともあり、後年オリジナル選曲通りのこのLPを手に入れた。数年前、NHKTVで坂本龍一が取り上げ、多くの人の知るところとなった盤でもある。もっとも坂本龍一を待たずに、多くのブラームスファンにとって、必ずお気に入りの曲の一つであったはずだ。

孤独と向き合い、深く瞑想する演奏。グールド自身が10曲を選び、曲順を考えて、そして当然A面・B面の構成も考慮して作ったに違いない。1枚のアルバムとしてこちらも向き合って聴きたくなる。そんな盤だ。ブラームスの間奏曲はその渋めの曲想にも関わらず、ロマン派的側面の一部を拡大解釈したような、豪勢な演奏を耳にするが、この音楽はそういう性格ではない。誰に聞かせるでもない、もっぱら個人的なつぶやき。だから、そう大声で叫ばないでほしい。グールドの演奏はそこを完璧に示していて、聴く側も、そうだったのかと気付かされる。グールドのバッハもいいが、このブラームスは数あるグールドの盤の中でも出色のアルバムだ。


アルバムの最初の曲。 変ホ長調作品117-1


アルバムの最後の曲。 イ長調作品118-2



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)