G・グールド バード&ギボンズ作品集


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グールド オリジナルLPジャケットによるCD復刻集   グールド バード&ギボンズ作品集


さて、きょうは真冬の逆戻りの寒い一日だった。来客あって夜は勤務先の隣り町で会食。9時半過ぎに帰宅した。先週末のmixiクラシックギター仲間のイベント以降このブログもすっかり六弦回帰の状態だが、夜も更けてきた今夜は趣向を変えてピアノでも聴こうかと、グールドの弾くバード&ギボンズ作品集を取り出した。実は初めて彼を聴いたのは意外に遅く1980年代になってからだ。それもごく限られた盤しか知らなかった。その後10年ほど前から、まずバッハ、そしてモーツァルトやベートーヴェンを聴き、2007年にオリジナルのLPジャケットのままCD復刻した写真のボックスセットを入手した。このボックスセットはグールドが残したLP録音をすべてオリジナルの構成でCD化したものだ。価格も破格に安く、発売されてすぐに購入した。

グレン・グールドについては多くの人が語っているので何も付け加えるものもない。彼の演奏を聴いていると、何を聴いても極めて内省的な静けさを感じる。それがどんなに華麗に鳴り響くものであってもだ。ピアノから発せられるすべての音が空間に解き放たれ、そして再び空間の中で再構築される。粒ぞろいの音は硬く冷ややに見えながら触れてみると柔らかく暖かい岩肌のような感触だ。そしてそこには観衆の姿もブラーヴォの喝采もなく、一人グールドとそれを聴く自分だけが相対している。いささかキザな表現だが、そんな印象をいつも持つ。この古いヴァージナルの曲を集めたバード&ギボンズ作品集。ギター弾きにはダウランドやジョンソンのリュート曲で馴染んでいる時代の音楽だ。これらを聴いていても、いにしえの古城のひと間、静まりきった石造りの部屋にグールドのややアンティークな音色のピアノだけが響いている。そんな光景が浮かんでくる。

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No title

こんにちは。はじめまして。
これは不思議なアルバムですね。
いまの「古楽」的考え方で言えば、
オリジナルとはかけ離れた「まがいもの」なわけですが、
しかしこの演奏の説得力はどうでしょう。
ここには間違いなく「音楽の真実」がこもっています。
音楽って奥が深いなあ。。。

バナークリックしましたよ!

Re: No title

木曽のあばら屋さん、初めまして。与太です。

コメント&バナークリックありがとうございます。
おっしゃる通り、時代考証的には×でしょうが、現代人が現代の音楽として
聴くことを考えると、グールドの説得力は圧倒的だと私も思います。この
盤に限らず、バッハでもモーツァルトでも。
管弦楽でもピリオド楽器による演奏、またそれに影響を受けたモダン楽器に
よる演奏、多々あります。試みとしては拍手を送りたいと思いますが、自分が
こうして一人楽しむ個人的な行為には特に意味を持ちません。
まあ、音楽もいろいろ。音楽多様性でくくられるのでしょうね。

これからもよろしくお願いします。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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