カラヤンのチャイコフスキー第4



十月最後の週末土曜日。二日続きの晴天から再びはっきりしない天気になった。昼前から外出。夕方近くになって帰宅した。終日日照なく、午後から雨も降りはじめ、冷たい一日。少々気が早いが、冬の気配を感じる一日だった。音楽に季節感を感じることは多く、ぼくの場合、冬の到来を告げるのはチャイコフスキー、それも第4交響曲。一昨日からの続きで、今夜はこんな盤を取り出した。


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カラヤンとベルリンフィルによるチャイコフスキー第4番。1971年録音のEMI盤。手持ちの盤は70年代後半に2枚組み廉価盤セットで出たときのもの。ジャケットをみたら、RECOfan_USED良品_\100のシールが貼ってあった(^^; 十数年前にアキバか渋谷のレコファンで捕獲したものと思う。
全集版となっている60年代の録音、そしてこの盤の数年後1976~77年の録音は共に独グラモフォンだが、この71年録音の第4・5・6番はEMIレーベル。同時期にワグナー管弦楽曲集やブルックナがいくつか録音された。

流麗かつ華麗なチャイコフスキーだ。オケ全体が豊かな残響を伴って鳴り響き、メロディーはレガートに歌われ、低弦群が柔らかなボリューム感をもって音楽を下支えしている。DGとEMIの録音ポリシーの違いも大いに影響しているだろう。DGに比べホールエコーは多く、高音域にアクセントがあって、よくいうと華やか、悪くいうとややドンシャリ気味に響く。60年代のこのコンビは颯爽とした音楽の運びながら音色そのものはまだ50年代からの低重心の響きを持っていたが、このEMI盤を聴くと70年代に入って、いよいよカラヤンサウンドに仕上がってきたのだなあと感じる。

演奏の内容そのものは、万事カラヤン流のチャイコスフキーだ。拍節の頭やフレーズの開始をあまり明瞭にせず、どこからともなく始まり消えていく。その繰り返しで音は常に途切れず、一音一音に意味を感じ瞑想することはない。そして終楽章の疾走する迫力は圧倒的だ。昔からチャイコフスキーに関してはカラヤンの演奏を好ましく感じていたが、いま聴いてもその印象は変らない。


この盤の音源。


晩年、再び関係を深めたVPOとのライヴ。



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