テンシュテット&ロンドンフィル 1984年来日ライヴ ハフナー交響曲 マーラー第5交響曲


きのうに続き寒い一日。朝出勤時のプリウス号の外気温計はマイナス1℃を示していて驚いた。寒暖変化が激しいのも春が近い証拠か。職場ではきょう一日某認証機関による工場調査があり、その対応であわただしく一日が終わった。大きな問題もなく無事終了。この二ヶ月ほど緊張MAXで対応していた仕事が何とか決着となりそうで、まずは休心だ。

<テンシュテット&ロンドンフィル1984年来日ライヴ>     <週末の夜、珈琲と駄菓子とマーラーと>
テンシュテット&ロンドンフィル 1984年来日ライヴ   週末の夜、珈琲と駄菓子とマーラーと…


さて、週末の晩。冷え込む空気をアラジンストーブで暖めながら、少し重めのメニューの盤を選んだ。クラウス・テンシュテットがロンドンフィルと1984年に来日した際の大阪でのコンサートのライヴ盤だ。テンシュテットについては以前彼のワグナーアルバムについて書いた。今夜のこのライヴ盤ではモーツァルトの交響曲第35番ハフナーとマーラーの交響曲第5番が当日のプログラムのまま2枚のディスクに収められている。モーツァルトのハフナー交響曲冒頭、ユニゾンのオクターヴ跳躍のテーマから落ち着いた出だしで始まる。ロンドンフィルの低弦群がゆったりとした響きを聴かせ、その上に各セクションが分離よくフレーズを歌う。落ち着いた音調ながら重苦しい感じは皆無だ。メロディーラインのフレーズの息が長く、その受け渡しも自然で、ゆったりと音楽に身を任せられる。
次に彼が得意とし全集録音もしているマーラーの第5番。冒頭のトランペットは音量・抑揚ともやや押さえた表現で始まる。その後の展開も、スケール感だけで無造作に押すようなところはなく、むしろ室内楽的に精緻なアンサンブルと各声部を丁寧に扱いながら進めていくのが印象的だ。こうした演奏と聴くと、この5番とモーツァルトのハフナー交響曲と組み合わせた意図もよく分かる。マーラーというととかくスケール感にばかりフォーカスされるが、少なくても第5交響曲については純器楽構成の伝統的な管弦楽として、丁寧に曲を運ぶことが大事だと気付かされる。第4楽章アダージェットも過度の感情移入は少なく、やや抑えた表情の弦のメロディーラインが美しい。当然なのだが、以前記事に書いたワグナーアルバムのスケール感あふれる演奏とは趣を異にする。こうした室内楽的で磨き上げられた精緻な演奏も、テンシュテットの懐深さを示すものなのだろう。
返す返す、まだまだこれからという時期での彼の急逝が惜しまれる。

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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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