シュタルケルのドヴォルザーク



朝晩は冷え込むものの、さすがにピークは過ぎた。例年になく長く寒い冬だったが、ようやく終わりに近づいたようだ。さて週明け月曜日。年度末業務も程々に進行し、切羽詰まることもなく休心。きょうも7時ちょうどに帰宅した。ひと息ついて二日ぶりの音盤タイム。こんな盤を取り出した。


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シュタルケルとドラティ&ロンドン響が組んだドヴォルザークのチェロ協奏曲。手持ちの盤は十年程前にリリースされた廉価盤シリーズ中の1枚。ハンガリー生まれのヤーノッシュ・シュタルケル( 1924-2013)は10歳になる前から天才ぶりを示したといわれ、その後アメリカへ渡り、デトロイトやシカゴのオーケストラの主席奏者も務めた。このドラティとの盤は1962年、彼が40歳代を目前にした、もっとも充実していた時期の録音だ。

シュタルケルというと例のコダーイ無伴奏チェロの有名な録音の印象が強く、無類の技巧派で、ともかく何でもバリバリ弾くようにイメージしがちだが、このドヴォルザークではそういうイメージはない。もちろん技巧的には完璧で余裕をもってこの難曲を涼しい顔で正確に弾き切っているのだが、決して激することもないし、大見得を切るような解釈もない。むしろ彼の力量からしたら、すべて抑制を効かせて弾いているように感じる。それほどすべてが自然だ。この曲は全楽章、憧れと郷愁に満ちた美しい旋律にあふれているが、その一つ一つを丁寧に弾き進めている。第1楽章第2主題のしみじみとした歌いっぷり、第2楽章後半のオケとの掛け合い、終楽章の独奏ヴァイオリンとの併奏部分など、控えめながら説得力のある表現だ。オケの主席奏者としての経験が十分にある彼の特質なのかもしれないが、オケと一体になって音楽を進めているのがよく感じ取れる。バックを務めるドラティ指揮のロンドン交響楽団も申し分ないサポートぶり。録音も米マーキュリーのクリアかつ自然な音作りで、今聴いてもまったく色あせていない。併録されているコル・ニドライやチャイコフスキーのロココバリエーションも文句なく素晴らしい。


この盤の音源。1962年英ファーストプレス盤とのこと。


高関健&N響との協演。第1楽章。おそらく90年代初頭のものかと。



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