鈴木雅明<わが魂のバッハ>



NHKラジオ第2で放送される「文化講演会」。先日3月4日にバッハ・コレギウム・ジャパンの鈴木雅明氏が登場。そのときの<わが魂のバッハ>と題された1時間ほどの講演会録音をストリーミング放送「らじるらじる」で週明け3月12日まで聴くことができる。


201803_NHK_Radio_2.jpg

PCではこちらのリンクから⇒
http://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=0969_01_12977



ぼくはきのう移動途中にスマートフォンで聴いた。バッハの生涯を概観したあと、バッハを聴く上で重要な事柄をわかりやすく説明してくれる。言葉を音楽にのせるための修辞法。バッハにおいて最も重要な要素の対位法、そしてその集大成としてのカンタータの成り立ち等々。昨年秋、名古屋での文化講演会の録音。一般の視聴者対象の講演会だから、バッハを深く愛好している輩には、今更の話も多いかもしれないが、ぼくのようななんちゃってバッハファンにはちょうどいい。そして何より、日本が誇るBCJ主催者の考えと感じ方をダイレクトに聴ける貴重な機会かと。


放送の中で対位法とカノンを駆使したカンタータの例として取り上げられたカンタータ<われらが神は堅き砦>BWV80の音源。
合唱団をおかず、各声部1名(OVPP=One_Voice_Per_Part)による小編成での演奏。躍動的で小編成ながらまったく不足感はない。冒頭からカノン風にテーマが引き継がれ01分14秒にコントラバスとオーボエが例のコラールを提示して全声部が合体する。ジェズアルド・コンソート・アムステルダムによる演奏。チェンバロを弾き振りしているのはピーターヤン・ベルダー。多くの古楽セッションにも参加しているベテランで、手持ちブリリアント盤バッハ全集にも顔を見せている。19分50秒からオーボエダカッチャのオブリガートが美しい。



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No title

いつも楽しく拝見させていただいています。学生時代に初めて触れてすっかり好きになったバッハの楽しい解説をこの記事のお陰で聞くことができました。ありがとうございます。最近リタイヤし、クラシックギターも先生について再開しました。このブログはそんな私にはいろんな意味で大変勉強になります。

わが魂のバッハ

鈴木教授の講義を聴く感じでした。何度かリピートしております。
講演会のタイトルの意味の深さを感じました。
「わが魂のバッハ」いい得て妙ですね。

Re: No title

Kazさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
放送、間に合ってよかった(^^ 私もたまたま移動車中で聴くことができました。
リタイアされて、ギターのレッスンも再開。いよいよ人生黄金の二十年が始まりますね。また近況など聞かせて下さい。
私もover60ですが、まだ働けと言われるので、渋々仕事継続。マンネリのブログですが、これからもどうぞよろしく。

Re: わが魂のバッハ

放送お聞きになれたようで、よかったです(^^; 私も偶然聴くことが出来ました。NHKラジオはテレビより数段価値ありだと思いますね。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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